チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
朝日インテック <7747> 【 2+→2+】
「1Qは特需もあるが強含みの推移。株価の見方は従来通り」
19/6期1Q(7-9月)業績は、売上137億円(前年同期比9%増)、営業利益47億円(同12%増)。直販化に関わる営業費用増や買収に伴う費用発生はあったものの、海外を中心に実需要が底堅く推移したことに加えて特需も寄与し、生産稼働率が高まり、粗利率は顕著に上昇した。米国でのPTCAガイドワイヤーの直接販売も順調に立ち上がっている模様で、1Qは総じて良好な決算内容とTIWでは捉えている。
予想ROE:20.6% PBR:13.2倍、来期予想PER:49.0倍、来期予想EPS成長率:25%株価(12/14終値):5,070円
Fモデルによる理論株価:1,574円(12月10日by服部隆生)
大阪ソーダ <4046> 【 2+→1】
「高採算のシリカゲルが戻ってきた」
19/3期2Qは売上高526億円(前年同期比9.8%増)、営業利益43億円(同25.0%増)、経常利益49億円(同28.8%増)、純利益33億円(同34.5%増)、と増収増益過去最高で着地した。好決算の要因は引続き基礎化学品の価格是正である。基礎化学品の好調は下期は継続するとみている。あわせて高採算のシリカゲルの回復が見込まれる。しかし、株価バリエーションが低くこの状況を株価は織り込んでいないと見ている。よって、業績予想と投資評価を上方修正する。
予想ROE:9.8% PBR:1.0倍、来期予想PER:10.2倍、来期予想EPS成長率:6%株価(12/14終値):2,642円
Fモデルによる理論株価:3,742円(12月11日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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