*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~幅広い銘柄が買われ1990年3月以来の34000円台
10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が買われ1990年3月以来の34000円台
・ドル・円はしっかり、日本株の堅調地合いで
・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が買われ1990年3月以来の34000円台
日経平均は大幅続伸。前日比623.61円高(+1.85%)の34386.79円(出来高概算7億3500万株)で前場の取引を終えている。
9日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は157.85ドル安(-0.42%)の37525.16ドル、ナスダックは13.94ポイント高(+0.09%)の14857.71、S&P500は7.04ポイント安(-0.15%)4756.50で取引を終了した。利益確定の売りが先行し寄り付き後、下落。ダウは高値警戒感から終日軟調に推移した。一方、ナスダックは金利先安観が支援し終盤にかけて切り返した。今週後半に発表を控えている消費者物価指数(CPI)や、生産者物価指数(PPI)を控え調整色が強くまちまちで終了した。
米国株はまちまちだったが、為替市場でドル・円がやや円安ドル高に振れたこともあり日経平均は上昇でスタートした。寄り付き後、ハイテク関連銘柄など幅広い銘柄が上げ幅を拡大したことで、1990年3月以来となる34000円台に到達。その後、225先物にまとまった買いが入ったとの声も聞かれ、日経平均は上げ幅をじりじりと広げ34400円台まで上昇した。
日経平均採用銘柄では、一部証券会社の投資判断引き上げが材料視されて京セラ<6971>が大幅高となったほか、オリンパス<7733>、TDK<6762>、キーエンス<6861>も大幅高。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇などを受けて、ルネサス<6723>、東エレク<8035>など半導体関連も引き続き日経平均をけん引したほか、昨日さえなかったファーストリテ<9983>も買われた。
一方、富士通<6702>が弱かったほか、住友化学<4005>、東ソー<4042>など化学株も売られた。また、商船三井<9104>、日本郵船<9101>も引き続き下落した。
セクターでは、精密機器、その他製品、医薬品、電気機器、卸売業などが上昇した一方、海運業のみ下落、鉱業は変わらずだった。
後場の日経平均は、さすがに上値の重さも意識されるだろうが、TOPIXも昨年来高値を更新するなど幅広い銘柄が買われていることから、上げ幅を急速に縮める展開は回避されよう。値がさハイテクが強いだけではなく、トヨタ自<7203>や銀行株、商社株なども強い動きを見せると、世界的な日本株出遅れ修正の動きが継続する可能性もある。なお、今週から小売企業の決算発表が本格化している。円安で逆風の小売企業だが、アク抜けが意識されるか今週は注目したい。
■ドル・円はしっかり、日本株の堅調地合いで
10日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、144円32銭から144円90銭まで値を切り下げた。米10年債利回りは下げ渋り、ややドル買いに振れやすい。一方、日経平均株価の大幅続伸で円売り優勢となりドルなど主要通貨を押し上げた。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は144円32銭から144円90銭、ユーロ・円は157円70銭から158円41銭、ユーロ・ドルは1.0926ドルから1.0936ドル。
■後場のチェック銘柄
・フュートレック<2468>、テクニスコ<2962>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・11月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.2%(予想:+1.5%、10月:+1.5%)
・豪・11月消費者物価指数:前年比+4.3%(予想:+4.4%、10月:+4.9%)
【要人発言】
・ビルロワドガロー仏中銀総裁
「インフレを巡り引き続き警戒維持が必要」
「24年、ECBは利下げに転じるだろう」
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<CS>
・日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が買われ1990年3月以来の34000円台
・ドル・円はしっかり、日本株の堅調地合いで
・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■日経平均は大幅続伸、幅広い銘柄が買われ1990年3月以来の34000円台
日経平均は大幅続伸。前日比623.61円高(+1.85%)の34386.79円(出来高概算7億3500万株)で前場の取引を終えている。
9日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は157.85ドル安(-0.42%)の37525.16ドル、ナスダックは13.94ポイント高(+0.09%)の14857.71、S&P500は7.04ポイント安(-0.15%)4756.50で取引を終了した。利益確定の売りが先行し寄り付き後、下落。ダウは高値警戒感から終日軟調に推移した。一方、ナスダックは金利先安観が支援し終盤にかけて切り返した。今週後半に発表を控えている消費者物価指数(CPI)や、生産者物価指数(PPI)を控え調整色が強くまちまちで終了した。
米国株はまちまちだったが、為替市場でドル・円がやや円安ドル高に振れたこともあり日経平均は上昇でスタートした。寄り付き後、ハイテク関連銘柄など幅広い銘柄が上げ幅を拡大したことで、1990年3月以来となる34000円台に到達。その後、225先物にまとまった買いが入ったとの声も聞かれ、日経平均は上げ幅をじりじりと広げ34400円台まで上昇した。
日経平均採用銘柄では、一部証券会社の投資判断引き上げが材料視されて京セラ<6971>が大幅高となったほか、オリンパス<7733>、TDK<6762>、キーエンス<6861>も大幅高。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇などを受けて、ルネサス<6723>、東エレク<8035>など半導体関連も引き続き日経平均をけん引したほか、昨日さえなかったファーストリテ<9983>も買われた。
一方、富士通<6702>が弱かったほか、住友化学<4005>、東ソー<4042>など化学株も売られた。また、商船三井<9104>、日本郵船<9101>も引き続き下落した。
セクターでは、精密機器、その他製品、医薬品、電気機器、卸売業などが上昇した一方、海運業のみ下落、鉱業は変わらずだった。
後場の日経平均は、さすがに上値の重さも意識されるだろうが、TOPIXも昨年来高値を更新するなど幅広い銘柄が買われていることから、上げ幅を急速に縮める展開は回避されよう。値がさハイテクが強いだけではなく、トヨタ自<7203>や銀行株、商社株なども強い動きを見せると、世界的な日本株出遅れ修正の動きが継続する可能性もある。なお、今週から小売企業の決算発表が本格化している。円安で逆風の小売企業だが、アク抜けが意識されるか今週は注目したい。
■ドル・円はしっかり、日本株の堅調地合いで
10日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、144円32銭から144円90銭まで値を切り下げた。米10年債利回りは下げ渋り、ややドル買いに振れやすい。一方、日経平均株価の大幅続伸で円売り優勢となりドルなど主要通貨を押し上げた。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は144円32銭から144円90銭、ユーロ・円は157円70銭から158円41銭、ユーロ・ドルは1.0926ドルから1.0936ドル。
■後場のチェック銘柄
・フュートレック<2468>、テクニスコ<2962>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・11月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.2%(予想:+1.5%、10月:+1.5%)
・豪・11月消費者物価指数:前年比+4.3%(予想:+4.4%、10月:+4.9%)
【要人発言】
・ビルロワドガロー仏中銀総裁
「インフレを巡り引き続き警戒維持が必要」
「24年、ECBは利下げに転じるだろう」
<国内>
特になし
<海外>
特になし
<CS>
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