大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は89億円で前年同期比47%減となったが、15億円程度であったコンセンサスは上振れ。半導体後工程材料の回復などによって、半導体・電子材料の営業利益は3四半期ぶりに黒字化している。通気営業損益予想は従来の200億円の赤字から120億円の赤字に上方修正、半導体・電子材料の赤字縮小が主因。直近では黒鉛電極同業の決算に連れ安していた面もあり、安心感が先行する動きに。
日産自<7201>:603円(-32.5円)
反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は2081億円で前年同期比2.3倍となり、市場予想も500億円程度上振れたとみられる。通期予想は従来の5500億円から6200億円、前期比64.4%増に上方修正、市場予想を500億円程度上回っている印象。円安効果が大きな上振れ要因となるが、販売の質の改善なども増益要因となるもよう。ただ、決算ポジティブながら好反応は限定的、次期中計の発表時期延期などを明らかにしている。
ホンダ<7267>:1555.5円(-98.5円)
大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は3021億円で前年同期比30.7%増となり、3500億円程度の市場予想を大きく下振れている。北米の四輪車エンジン部品関連で一過性の品質関連費用が発生しているもよう。同費用を除けば実質上振れとも捉えられるが、円安効果などへの期待感も高かったとみられる中、ネガティブに捉える動きが先行。なお、通期予想は従来の1兆円から1兆2000億円、前期比53.7%増に上方修正。
ソフトバンクG<9984>:5822円(-483円)
大幅反落。前日に第2四半期の決算を発表、税引前損益は7312億円の赤字となっている。ビジョンファンド事業は2589億円の損失、外部投資家持分が増加したほか未実現評価損が発生したことなどが背景で、市場期待を下振れたとみられる。また、アームのIPOなどで期待された自社株買いも今回の発表はなかった。なお、本日は米国株式市場の下落なども逆風となる形に。
ソニーG<6758>:12900円(-340円)
続落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は2630億円で前年同期比28.8%減なり、金融事業の下振れに伴って3000億円超の市場コンセンサスを下回っている。金融以外では、I&SSやET&Sセグメントが減益要因となったもよう。通期予想は1兆1700億円で前期比10.2%減を据え置き、I&SSや音楽セグメントを上方修正している一方、金融事業の下方修正が足を引っ張る形に。
JDSC<4418>:828円(-283円)
大幅に続落。24年6月期第1四半期(23年7-9月)の営業損益を0.50億円の赤字(単体ベースの前年同期実績は0.44億円の黒字)と発表している。旺盛な需要に対して組織拡大が追い付かず、想定を下回って着地したという。通期の営業利益予想は1.20億円で据え置いたが、メールカスタマーセンター(東京都港区)の子会社化に伴い、売上高予想は従来の24.00億円から150.00億円に引き上げた。
セレンディップ<7318>:1682円 カ -
ストップ高買い気配。24年3月期の営業利益予想を従来の4.47億円から6.00億円(前期実績3.25億円)に上方修正している。モノづくり事業で上期の自動車メーカーの国内生産が想定以上に高水準で推移したため。第2四半期累計(23年4-9月)の営業利益は前年同期比933.9%増の3.97億円で着地した。モノづくり事業のほか、フィナンシャル・アドバイザリーなどのインベストメント事業が好調に推移した。
ヤプリ<4168>:1169円(+66円)
大幅に反発。23年12月期の営業損益予想を従来の0.24億円の黒字から2.30億円の黒字(前期実績8.18億円の赤字)に上方修正している。抜本的なコスト構造の見直しを図った結果、当初想定を上回る速度で効果が表れているため。一方、純損益予想は従来の0.15億円の黒字から3.96億円の赤字(同9.41億円の赤字)に下方修正した。信託型ストックオプションの源泉所得税の要納付相当分と関連費用として6.00億円を計上した。 <ST>
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