<動意株・2日>(大引け)=内田洋行、アルデプロ、飯野海など
アルデプロ<8925.T>=急反発。1日の取引終了後、販売用不動産の売却決済が完了したと発表しており、これが好感されている。決済が完了したのは、3月30日に売却を発表した東京都港区の収益ビル。売却価格は非開示としているが、21年7月期の売上高(182億8600万円)の10%以上であり、21年7月期の純資産(57億3300万円)の30%相当額以上の金額としている。なお、同件に伴う22年7月期業績予想への修正はないとしている。
飯野海運<9119.T>=続急伸。タンカーやばら積み船、ケミカル船などを運航するが、利益の原動力は飯野ビルの賃貸など不動産事業だ。不動産投資信託など日本の不動産関連市場への海外マネー流入が顕著となっているが、ここ最近の円安を背景に今後は都心の一等地などへの投資意欲を一段と喚起する公算が大きい。そうしたなか、膨大な土地含み益を持つ同社株への注目が高まっている。22年3月期営業利益は前の期比10%増の75億2400万円と2ケタ成長を達成。23年3月期は70億円見通しと減益を予想するが、昨年6月に竣工した日比谷フォートタワーの存在が注目されており、今期はこのフォートタワーの通年寄与が見込まれることで、収益見通しが上振れる可能性もある。
ダブル・スコープ<6619.T>=上昇加速。きょうで4連騰となるが上げ幅も一気に拡大し、21%超の上昇で1380円まで上値を伸ばした。5月20日につけた年初来高値1215円を大幅にクリアし新値街道に突入している。時価は2019年7月以来約3年ぶりの高値圏に浮上した。同社はリチウムイオン蓄電池のセパレーター専業で生産拠点を韓国に置いている。ここEV関連市場の拡大が続くなか、基幹部品であるリチウムイオン電池の需要も旺盛で同社の収益環境に吹く追い風は強い。きょうは「(前日に)パナソニック ホールディングス<6752.T>の子会社が、高水準の引き合いを背景にEV電池生産を28年度に3~4倍に増やすと発表しており、これがWSCOPEの株価刺激材料ともなったようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。また、同社株は直近、貸株調達による外資系証券経由の空売り残が増加していたことで、その買い戻しも誘発しているもようだ。
メドレックス<4586.T>=急動意。1日の取引終了後、「マイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジング」について、欧州特許庁から特許査定の通知があったと発表しており、これが好感されている。同特許は、マイクロニードルを確実かつ簡単に皮膚内へ挿入するアプリケータ(挿入器具)に関するもので、欧州のほか米国、中国、日本で既に特許登録されている。なお、同件による22年12月期業績への影響はないとしている。
エルテス<3967.T>=4日ぶりに急反発で新値街道復帰。同社は1日、DAO(分散型自律組織)構築・運用支援サービスの提供を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。新サービスは、同社が5月9日に公表したメタバースを活用したスマートシティ実現に向けた「メタシティ構想」の具体的な取り組みのひとつ。同社は同構想でデジタルとリアルを融合させたデジタル空間の実現を目指しており、その実現のためにトークンエコノミクスに基づくDAO型コミュニティーの形成は大きな役割を果たすと考えている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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