<動意株・9日>(大引け)=オウケイウェイヴ、ULSグループ、東武住販など
ULSグループ<3798.T>=急伸。昨年急騰したビットコインは足もとでも依然、底堅く推移するなか仮想通貨関連株への関心は高い。同社は仮想通貨取引所などを運営するQUOINE(東京都千代田区)グループが発行する独自仮想通貨「QASH」の独自ブロックチェーンの開発に関係しており、今後へ向けての展開が注目されている。
東武住販<3297.T>=3連騰し、昨年来高値を更新。同社は前週末5日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(17年6~11月)単独業績について、売上高が従来予想の31億4300万円から35億円(前年同期比14.2%増)へ、営業利益が2億9100万円から3億3900万円(同8.7%増)へ、純利益が1億9700万円から2億3200万円(同8.9%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。主力の自社不動産売買事業の売り上げが伸び、自社不動産販売件数が当初計画の191件を上回る206件となったことが業績を押し上げた。
カルナバイオサイエンス<4572.T>=ストップ高。同社は、前週末5日の取引終了後、カナダのシエラ・オンコロジー社(ブリティッシュコロンビア州)に導出したCDC7キナーゼ阻害薬について、日本における特許が成立したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同特許は、既に日本で特許登録されているCDC7キナーゼ阻害薬の特許の関連特許。なお同社では、今後も知的財産戦略上において重要な特許取得に積極的に取り組むとしており、知的財産戦略の強化につながるとの期待が高まっている。
大和重工<5610.T>=急伸。8日付の複数のメディアで、「下水道用マンホールのふたのうち、国の定める標準耐用年数を過ぎて老朽化の恐れがあるものが、全体の2割に当たる約300万個に上るとみられることが7日、業界団体の推計で分かった」(日本経済新聞)と報じられており、マンホールのふたなど景観製品を手掛ける同社に思惑的な買いが入っているようだ。記事によると、ふたの標準耐用年数は車道部で15年、歩道部30年が交換の一つの目安となっており、業界団体の日本グラウンドマンホール工業会が推計したところ、現時点で設置から30年を超えたふたが約300万個残っている計算になるという。こうした推計が明らかになったことで、今後、自治体による交換が進むと見られ、需要増が期待されている。
曙ブレーキ工業<7238.T>=大幅高で3日続伸。8日付の日本経済新聞で「電気信号で動きを制御する電動ブレーキを開発する」と報じられており、これを好材料視した買いが入っているようだ。記事によると、電気信号を流すことでモーターを動かして車輪を制御する仕組みで、油圧配管などの部品が不要となるため、軽量化にもつながるという。電気自動車の普及で車の制御も電動化が進む動きに対応するのが狙いで、22年の実用化を目指すとしている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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