■新都HD <2776> 101円 (+30円、+42.3%) ストップ高
新都ホールディングス <2776> [東証S]がストップ高。18日の取引終了後、金属リサイクル事業を行う北山商事(長野県長野市)を簡易株式交付により子会社化すると発表しており、これを好感した買いが流入したようだ。新都HDは、金属リサイクル事業の仕入れの約70%を北山商事から行っており、金属リサイクル事業を含む貿易部門の一層の拡大を図るのが狙い。また新都HDの金属リサイクル事業は現在、鉄くずスクラップの輸出が中心だが、北山商事を子会社化することで、鉄くずスクラップの集荷・切断・圧縮などの工程を得た商品をグループ内で製造できるようになり、それらの商品を取引予定先企業に直接販売とスクラップヤードへの販売が可能となることで業績への貢献を見込むとしている。
■さくらネット <3778> 6,190円 (+1,000円、+19.3%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。さくらインターネット <3778> [東証P]がストップ高。19日付の日本経済新聞朝刊が「経済産業省は人工知能(AI)を開発する際に使うスーパーコンピューターの国内整備に乗り出す」と報じた。さくらネットなど5社のAIスパコンの整備に合計725億円を補助するという。これを受けさくらネットは19日の取引開始前に、「報道の通り最大補助額約500億円の申請を行っている」とするコメントを発表。申請結果が公表できるタイミングとなった段階で改めて開示する姿勢を示した。経産省の補助による収益押し上げ効果を期待した買いが入った。報道では補助対象に内定した企業として、上場企業ではさくらネットのほか、KDDI <9433> [東証P]とGMOインターネットグループ <9449> [東証P]の名を挙げている。支援額はKDDIが102億円、さくらネットが501億円、GMOは19億円としている。
■神栄 <3004> 1,741円 (+170円、+10.8%)
神栄 <3004> [東証S]が続急騰。19日正午ごろ、24年3月期連結業績予想について純利益を14億円から16億5500万円(前の期比74.4%増)へ上方修正すると発表。配当予想も50円から80円(前の期実績40円)に大幅増額しており、これを好感した買いを集めた。為替差益の計上や税金費用の減少が寄与する見込み。電子関連部門の伸び悩みを受け、売上高予想は410億円から402億400万円(同0.8%増)へ、営業利益予想は18億5000万円から17億9300万円(同30.4%増)へ下方修正した。
■ブロンコB <3091> 3,860円 (+320円、+9.0%)
東証プライムの上昇率2位。ブロンコビリー <3091> [東証P]が5日ぶり急反発。18日の取引終了後、24年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比15.7%増の65億2700万円、経常利益は同2.5倍の7億9300万円だった。経常利益の中間期計画に対する進捗率は81%台に上り、ポジティブ視されたようだ。来店客数がコロナ禍前の水準に回復した。仕入れ価格の上昇の影響が出たものの、コストコントロールにより吸収した。
■コマースワン <4496> 809円 (+22円、+2.8%)
コマースOneホールディングス <4496> [東証G]が続伸。18日の取引終了後、SaaS型ECサイト構築プラットフォームを提供する子会社フューチャーショップが、SBフレームワークス(東京都江東区)のEC物流代行サービスとの連携を開始したと発表しており、好材料視された。SBフレームワークスはソフトバンクグループ <9984> [東証P]傘下の物流サービス会社。今回の連携により、「futureshop」または「futureshop omni-channel」を利用中のEC事業者は、ECに特化した物流代行サービスを少量から短期間で利用できるようになるとしている。なお、同件が25年3月期業績に与える影響は軽微としている。
■バーチャレク <6193> 924円 (+17円、+1.9%)
バーチャレクス・ホールディングス <6193> [東証G]が続伸。18日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の66億5000万円から66億8000万円(前の期比1.7%減)へ、営業利益が3億500万円から3億6000万円(同37.5%減)へ、純利益が1億2000万円から1億9500万円(同69.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。出資する投資事業組合が保有する株式(出資)の複数銘柄において、ドル建ての評価益が発生するとともに、最近の急激な円安ドル高の影響を受けて、投資事業組合運用益6400万円を営業外収益として計上することなどが要因としている。
■INPEX <1605> 2,409円 (+36円、+1.5%)
INPEX <1605> [東証P]が5日ぶり反発。出光興産 <5019> [東証P]、コスモエネルギーホールディングス <5021> [東証P]も高かった。イスラエルがイランにミサイル攻撃を行ったと伝わっている。シリアやイラクなどでも爆発があったとの報道もあるもよう。足もと米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物価格は時間外取引で大幅上昇しており、これを受け石油関連株に買いが入った。
■郵船 <9101> 4,153円 (+61円、+1.5%)
日本郵船 <9101> [東証P]が3日続伸。そのほか、商船三井 <9104> [東証P]など大手海運株がプラスに転じた。イスラエルがイランに対してミサイル攻撃を行ったと伝わったことを受けて、地政学的リスクの高まりから運賃上昇への思惑から買われたようだ。
■セブン&アイ <3382> 1,995.5円 (+25円、+1.3%)
セブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]が続伸。18日の取引終了後、取締役会議長に筆頭独立社外取締役のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏が就任する人事を発表した。デイカス氏は米ウォルマート
■サン電子 <6736> 3,070円 (+35円、+1.2%)
サン電子 <6736> [東証S]が5日続伸。19日の午前中、藤商事 <6257> [東証S]から販売中のパチンコ遊技機「P緋弾のアリア~緋緋神降臨~ラッキートリガーVer.」をテーマとしたスマートフォン向け実機シミュレーションアプリの配信を開始したと発表しており、好材料視された。同アプリは、原作で大人気のキャラクター「ネモ」が参戦し、萌え演出が増しているほか、同機種より搭載された新規楽曲2曲「星屑のSky wall」「Secret moon」をBGMモードで視聴することが可能になっているという。
■クリングル <4884> 571円 (+7円、+1.2%)
クリングルファーマ <4884> [東証G]が反発。19日の寄り前、東北大学との間で実施した筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者に対して組み換えヒトHGFタンパク質製剤を投与する第2相臨床試験の追加解析として、検体試料のバイオマーカー解析に関する共同研究契約を締結したと発表しており、好材料視された。治験で取得した検体試料について神経変性や神経炎症のバイオマーカーを測定し、HGF投与による効果を検証することが目的で、効果の検出しやすい患者集団の特定など、次相試験のデザイン策定に重要な情報が得られることが期待されるという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■第一商品 <8746> 169円 (+2円、+1.2%)
第一商品 <8746> [東証S]が4日ぶり反発。19日午前、イスラエルがイランにミサイル攻撃を行ったことが伝わった。中東情勢への警戒感から足もと金価格が上昇しており、金地金の販売や買い取りを手掛ける同社に思惑的な物色が向かったようだ。
■サーキュ <7379> 687円 (+7円、+1.0%)
サーキュレーション <7379> [東証G]が反発。18日取引終了後、シンプレクス・ホールディングス <4373> [東証P]との間で資本・業務提携すると発表した。両社は今年1月に資本・業務提携に向けた基本合意書の締結を発表しており、協議や検討を重ねてきた経緯がある。発表を受けてサーキュ株は19日、一時11.8%高の760円まで上昇したが、その後は全体波乱相場のなか値を消す展開となった。
■LTS <6560> 2,320円 (+23円、+1.0%)
エル・ティー・エス <6560> [東証P]が3日続伸。19日午前、花王 <4452> [東証P]と生成AIに関するハッカソンを開催したと発表した。マーケティングとトレンドデータ分析のアプリケーションのプロトタイプを開発したとしており、今後有用性が確認されたものについて技術検証と実用化を検討していくという。
※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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