<動意株・16日>(大引け)=三浦工、日本電子、日本ファルコムなど
日本電子<6951.T>=大幅高。同社は分析機器や半導体関連装置など技術力の高さに定評があり、特に電子顕微鏡では世界最大手の座を不動のものとしている。15日取引終了後に発表した19年3月期決算は営業利益が前の期比70%増の66億7000万円と急拡大、20年3月期についても伸び率こそ鈍化するものの前期比6%増の71億円と成長トレンドを継続する見通し。電子顕微鏡が新製品を中心に好調なほか、産業機器部門では電子ビーム描画装置中心に売り上げを伸ばし全体業績を押し上げている。同日発表した中期経営計画では、2021年度の目標として営業利益99億円(前期実績比48%増)と強気の計画が示されており、これも株高を後押ししている。
日本ファルコム<3723.T>=後場急伸し、年初来高値を更新。同社はきょう、中国ゲーム開発大手のチャンユーが、スマートフォン向け新作MMORPG「空の軌跡OL(オンライン)」を同国地域で8月から配信する予定だと発表。これが材料視されているようだ。 「空の軌跡OL(オンライン)」は、日本ファルコムが手掛けるストーリーRPG「英雄伝説 空の軌跡」シリーズを原作としたスマホ向け新作MMORPG。配信はiOS版が8月1日、Android版が8月8日を予定し、きょうから事前登録キャンペーンを開始している。
日機装<6376.T>=大幅高で3連騰。同社は化学用精密ポンプ大手で足もとの業績は好調、原油価格上昇を背景に採掘関連の受注が伸びて収益押し上げ要因となっている。15日取引終了後に発表した19年12月期第1四半期(1~3月)の営業利益は前年同期比2.5倍の21億5400万円と高変化を示した。株価は4月下旬以降調整色を強め、特に5月に入ってからは全体地合い悪に流され下げ足を強めていた。ただ目先は売りが枯れ、75日移動平均線との上方カイ離が解消された14日を境にリバウンド局面に入っていた。
Ubicomホールディングス<3937.T>=ストップ高。同社は大企業向けを中心にシステム開発を手掛けており、フィリピンでのオフショア開発により人的コストを抑え高利益率を実現している。15日取引終了後に発表した19年3月期決算は営業利益段階で前の期比75%増の5億6400万円と急拡大、20年3月期も前期比19%増の6億7100万円予想と2ケタ成長を見込んでいる。これを手掛かり材料に短期資金が攻勢をかけている。
チタン工業<4098.T>=続急騰。同社は酸化チタンや酸化鉄を手掛け、特に超微粒子酸化チタンの展開で強みを持つ。同社が15日取引終了後に発表した19年3月期決算は酸化チタンや酸化鉄の出荷が輸出を中心に大きく伸び、営業利益段階で前の期比7.5倍となる5億6300万円と急拡大した。さらに20年3月期についても前期比46%増の8億2000万円と大幅な利益成長を見込んでおり、これを好感する形で投資資金の流入が加速した。また、株主還元にも前向きで、19年3月期年間配当は前の期比10円上乗せの30円と大幅増配を発表、今期も30円配を継続する計画にあり、これも物色人気を増幅している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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