＜注目銘柄＞＝サイバーリンクス、「デジタル庁」関連で動意気配

　サイバーリンクス<3683.T>は１６００円近辺での値固めを経て、上値追いトレンドへの転換が期待される。同社は食品流通業界や官公庁向けを主軸にシステム開発及び基幹業務クラウドサービスを展開している。

　行政のデジタル化推進に伴い電子署名が普及するなか、ある日時に特定の電子データが存在し、なおかつ改ざんの可能性がないことを証明するタイムスタンプサービスを手掛けており活躍余地は大きい。同社は総務省の「電子委任状を活用した各種行政手続の普及促進に係る調査」に電子委任状取扱事業者として参画している。９月に発足予定の「デジタル庁」絡みで今後収益チャンスが膨らみそうだ。

　業績面では本業のもうけを示す営業利益が２０年１２月期に９億２４００万円と前の期比倍増となる伸びをみせた。その反動もあって２１年１２月期営業利益は減益見込みながら、５月初旬に従来予想の６億４９００万円から７億９１００万円（前期比１４％減益）に上方修正を発表している。昨年１２月２日に３９２５円（分割修正後株価）まで買われた経緯があるだけに天井の高さが意識される。（銀）

出所：MINKABU PRESS