ITクラウド事業では、流通業向けクラウドサービス分野は、主力サービスである流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms基幹」を始めとするクラウドサービスの提供拡大により、定常収入が増加した。他方、海外における専門店向け販売管理システム導入に伴う機器売上や、インターネットEDIサービス等の大型案件を計上した前年同期に比べて、カスタマイズ等のスポット案件に係る売上が減少したことから、同分野の売上高は前年同期を下回った。また、前事業年度にリリースした@rms基幹次期バージョンに係るソフトウェア償却費の増加や、AI等にかかる研究開発投資の増加もあり、同分野の利益は前年同期を下回った。官公庁向けクラウドサービス分野も、定常収入が増加したが、「自治体情報システム強靭性向上モデル」関連案件があった前年同期に比べて機器売上等が大きく減少したことにより、売上高は前年同期を下回った。他方、前年同期に比べて相対的に利益率が向上したこと等により、利益については、前年同期を上回った。
モバイルネットワーク事業は、フィーチャーフォンの販売台数は減少傾向が続いているものの、顧客対応等におけるサービス品質で競合店との差別化を図った結果、iPhoneを始めとするスマートフォンの販売台数が前年同期に比べて増加し、携帯電話端末全体の販売台数は前年同期を上回った。他方、ドコモ光(NTTドコモが提供するブロードバンドサービス)獲得等の重点目標達成によるキャリアからのインセンティブ収入は前年同期を下回った。
なお、計画比においては、売上高5.1%減となるものの、利益については、営業利益40.4%増、経常利益39.4%増、四半期純利益49.3%増と、計画を上回り順調に推移している。2018年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比3.6%増の99.57億円、営業利益が同4.3%増の6.02億円、経常利益が同0.1%増の6.10億円、当期純利益が同41.1%増の3.55億円とする期初計画を据え置いている。
<SF>
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