【↑】日経平均 大引け| 続伸、欧米株高でリスク選好の買い優勢 (3月17日)
日経平均株価
始値 37453.83
高値 37563.27(13:06)
安値 37377.55(09:19)
大引け 37396.52(前日比 +343.42 、 +0.93% )
売買高 18億8312万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆4061億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、前週末の欧米株全面高に追随
2.米国ではつなぎ予算成立で買い戻しに火がつく
3.防衛関連銘柄への買いが顕著、全体相場を牽引
4.日米中銀による金融政策会合控え、戻り売りも
5.値上がり数は74%占めるが商いは盛り上がらず
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比674ドル高と5日ぶりに反発した。前日までの大幅下落を受け自律反発狙いの買いが膨らんだ。
週明けの東京市場では、朝方から終始買いが優勢となり、日経平均株価は3万7000円台半ばまで水準を切り上げた。ただ、取引終盤は伸び悩んだ。
17日の東京市場は、前週末の欧米株市場が全面高に買われたことを受け、リスクを取る動きが優勢となった。米国ではつなぎ予算の成立がポジティブ材料視され、広範囲に買い戻しが入った。NYダウはそれまで4営業日で約2000ドル下げていたことで自律反発狙いの買いが入りやすかったようだ。東京市場でも、防衛関連株への買いが顕著だったほか、先物を絡めたインデックス買いも加わり、日経平均は一時500円以上の上昇をみせた。しかし、半導体やデータセンター関連の一角などが冴えを欠き、その後は上値が重い展開となっている。今週は日米で金融政策の決定会合を控えていることもあり、高値ではポジション調整の売り圧力が表面化した。なお、値上がり銘柄数はプライム市場全体の74%を占めた。ただ、全体売買代金は4兆4000億円強とそれほど盛り上がらなかった。
個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が急騰し上場来高値を更新した。このほか川崎重工業<7012>、IHI<7013>の上げ足の強さも際立っている。アドバンテスト<6857>が高く、キオクシアホールディングス<285A>も上昇した。三菱電機<6503>も買われ、三井不動産<8801>など不動産株も頑強。天馬<7958>がストップ高、ジャックス<8584>、三井E&S<7003>なども値を飛ばした。このほか、東京計器<7721>が大きく水準を切り上げている。
半面、ディスコ<6146>が売られ、フジクラ<5803>が軟調。リクルートホールディングス<6098>が大きく値を下げたほか、ディー・エヌ・エー<2432>の下落も目立っている。ポールトゥウィンホールディングス<3657>、Macbee Planet<7095>などが急落、ウイン・パートナーズ<3183>も大幅安となった。ツガミ<6101>、ユニ・チャーム<8113>なども大幅に水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、TDK <6762>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約167円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、ファストリ <9983>、フジクラ <5803>、ディスコ <6146>、ニトリHD <9843>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約75円。うち46円はリクルート1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)機械、(2)不動産業、(3)建設業、(4)電気・ガス業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)小売業、(3)非鉄金属、(4)海運業、(5)空運業。
■個別材料株
△オルツ <260A> [東証G]
GPUデータセンター運営のハイレゾと提携。
△イフジ産業 <2924> [東証S]
25年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△クロスプラス <3320> [東証S]
DOE2.5%目標掲げ毎期増配方針示す。
△ライトW <4267> [東証G]
MBOを発表でTOB価格2179円にサヤ寄せ。
△エコナビスタ <5585> [東証G]
エーザイ <4523> によるTOB価格2190円にサヤ寄せ。
△オートサーバ <5589> [東証S]
株主優待制度を新設へ。
△三菱重 <7011> [東証P]
世界的な防衛関連株人気が波及。
△アシロ <7378> [東証G]
25年10月期第1四半期の業績を発表。
△天馬 <7958> [東証P]
MBO発表しTOB価格3580円にサヤ寄せ。
△ジャックス <8584> [東証P]
三菱UFJ銀行との提携強化を好感の動き。
▼FEASY <212A> [東証S]
第1四半期営業利益実質36%増もサプライズ感なく利益確定の動き。
▼インスペック <6656> [東証S]
露光装置撤退で今期最終赤字・無配へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)天馬 <7958>、(2)三菱重 <7011>、(3)IHI <7013>、(4)ジャックス <8584>、(5)第四北越FG <7327>、(6)ソースネクス <4344>、(7)三井E&S <7003>、(8)アクシージア <4936>、(9)電気興 <6706>、(10)東京計器 <7721>。
値下がり率上位10傑は(1)ポールHD <3657>、(2)マクビープラ <7095>、(3)ウインP <3183>、(4)リクルート <6098>、(5)ツガミ <6101>、(6)セルソース <4880>、(7)ユニチャーム <8113>、(8)円谷フィHD <2767>、(9)TSIHD <3608>、(10)セルシス <3663>。
【大引け】
日経平均は前日比343.42円(0.93%)高の3万7396.52円。TOPIXは前日比32.27(1.19%)高の2748.12。出来高は概算で18億8312万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1224、値下がり銘柄数は364となった。東証グロース250指数は664.10ポイント(4.84ポイント高)。
[2025年3月17日]
株探ニュース
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