米国株上昇を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替が1ドル146円台前半と前日大引け時点よりも50銭ほど円高に推移していたものの、225先物に外国人投資家の買いが入っているとの声も聞かれたことから、日経平均は一時36400円台まで上げ幅を拡大した。引き続き決算発表銘柄を中心とした物色は活発で、売買代金は3営業日連続で4.5兆円超えとなった。
大引けの日経平均は前日比146.56円高(+0.41%)の36158.02円となった。東証プライム市場の売買高は17億6861万株、売買代金は4兆6801億円だった。セクター別では、その他製品、情報・通信業、陸運業、化学、機械などが上昇した一方、海運業、保険業、医薬品、証券・商品先物取引業、卸売業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は50%、対して値下がり銘柄は45%となっている。
日経平均採用銘柄では、中国でのオンラインゲームライセンスが承認されたことからネクソン<3659>がストップ高となったほか、24年4-12月期最終赤字が24年4-9月期比で縮小したコニカミノルタ<4902>も大幅高となった。また、一部証券会社のレーティング引き上げ観測を材料に三井金属<5706>も上昇したほか、デンソー<6902>は11時20分の決算発表後、買い優勢となった。日経平均採用以外では、名簿外の外国人株主に配当実施と伝わったことで日テレHD<9404>が急騰。連想買いも入ったことで、テレビ朝日HD<9409>、TBSHD<9401>など民放株が総じて大幅高となった。
一方、決算を材料に前日ストップ安となったあおぞら<8304>は、来年度の配当も減少するとの見方が強まり大幅続落。取引時間中に決算発表した丸紅<8002>、三井物産<8031>もさえない。また、24年3月期連結通期営業利益見通しを下方修正した京セラ<6971>も売られた。日経平均採用以外では、決算が嫌気されてJVCケンウッド<6632>が大幅安となった。
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