大引けの日経平均は前日比131.80円高の28946.14円となった。東証1部の売買高は12億4876万株、売買代金は2兆7747億円だった。セクター別では、陸運業、不動産業、鉱業、空運業、海運業などが上昇率上位となった。一方、精密機器、パルプ・紙、情報・通信業、食料品、医薬品の5業種のみが下落となった。東証1部の値上がり銘柄は57%、対して値下がり銘柄は全体の38%であった。
個別では、月次動向が買い材料視されたKeePer技研<6036>、アムジェンと共同開発販売契約を締結した協和キリン<4151>、証券会社による目標株価の引き上げが材料視された日本製鋼所<5631>、などが大幅に上昇。「LINEマンガ」運営企業との業務提携を発表したイーブック<3658>はストップ高まで買い進まれた。今期2度目の業績上方修正が好感された内田洋行<8057>も買われた。また、トヨタ<7203>とレーザーテック<6920>が本日も大きく買われて連日の上場来高値更新となった。
そのほか、今月21日から大学や職場でのワクチン接種が始まるなど、国内でのワクチン体制の整備進展を受けてアフターコロナ関連が軒並み大幅高となった。空運のJAL
<9201>やANAHD<9202>が3%高、陸運のJR西日本<9021>は7%高、JR東日本<9020>とJR東海<9022>も揃って5%高。そのほか、不動産業の三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、レジャー関連のOLC<4661>、百貨店の高島屋<8233>、三越伊勢丹<3099>なども大幅に上昇した。
一方、今期の業績予想は市場予想を上回るも戻り売りが優勢となった伊藤園<2593>
はプラスで引けたものの、方向感に欠ける動きとなり、証券会社による格下げがあった日清食HD<2897>は大幅安となった。そのほか、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテ<9983>、東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>、など値がさのグロース(成長)・ハイテク株や、武田薬品<4502>、第一三共<4568>、KDDI<9433>などのディフェンシブ系銘柄が冴えず、ニトリHD<9843>は4%安と大きく売られた。イーブックの「LINE マンガ」運営企業との業務提携が嫌気されたメディアドゥ<3678>は9%安と東証1部の値下がり率トップとなった。 <YN>
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