ワールド、今期税引き前を赤字拡大に下方修正、配当も無配転落

　ワールド <3612> が2月3日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前損益は103億円の赤字(前年同期は163億円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の77.8億円の赤字→232億円の赤字(前期は114億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結税引き前損益も従来予想の71.4億円の黒字→82.7億円の赤字(前年同期は38.1億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、従来59円を計画していた期末一括配当を見送り、3期ぶりに無配転落(前期は53円)とする方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結税引き前利益は前年同期比47.7％減の45.6億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の13.8％→8.9％に大幅低下した。

株探ニュース