東京株式(大引け)=97円安、円高進行を背景に利益確定売りを誘発
大引けの日経平均株価は前日比97円10銭安の2万98円38銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は14億8042万株、売買代金概算は1兆9817億2000万円。値上がり銘柄数は570、対して値下がり銘柄数は1306、変わらずは145銘柄だった。
前日の米国株市場でトランプ政権のロシア問題に対する不透明感が再燃、NYダウが一時は100ドルを超える下げをみせるなど波乱含みの展開だったことを受け、きょうの東京市場は、軟調な展開に終始した。外国為替市場で1ドル=113円台前半までドル安・円高が進んだことも嫌気された。また、日本時間今晩のイエレンFRB議長の米下院での議会証言を見極めたいとの思惑に加え、前日までの2日続伸で日経平均は270円弱水準を切り上げていたこともあり利益確定の動きが出やすかった。銀行など金融セクターが売られたことが全体の地合いを悪くした。売買代金は活況の目安とされる2兆円台を6月26日以来、12営業日ぶりに下回っている。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>、ファナック<6954.T>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>も軟調、出光興産<5019.T>も売りに押された。クリーク・アンド・リバー社<4763.T>が急落したほか、ネクステージ<3186.T>、トランザクション<7818.T>も大幅安、ローツェ<6323.T>が値を下げ、安永<7271.T>も利食われた。日本ライフライン<7575.T>、エイチ・アイ・エス<9603.T>も安い。
半面、ソニー<6758.T>がしっかり、SUMCO<3436.T>が買われ、ブイ・テクノロジー<7717.T>も堅調、ディップ<2379.T>、北興化学工業<4992.T>も商いを膨らませ値を飛ばした。エンシュウ<6218.T>がストップ高で買い物を残し、レナウン<3606.T>も物色人気となった。ジーンズメイト<7448.T>、竹内製作所<6432.T>も高い。池上通信機<6771.T>、神東塗料<4615.T>なども買われた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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