化学品事業の売上高は前年同期比9.1%減の205.20億円、セグメント利益は同11.6%減の5.30億円となった。中国経済の低迷の影響を受け、特に自動車関連や繊維油剤関連の国内主要得意先からの受注(数量)は低調となった。一方、仕入・販売価格については、前年と比較すると下落したが、新興国化学品の販売拡大や円安による輸出原材料の拡販に努めたことで、利益率の下支えとなった。
日用品事業の売上高は9.6%減の7.50億円、セグメント利益は同12.4%減の0.76億円となった。同事業が取扱う掃除用関連商品や生活日用品(洗浄剤や用途別脱臭剤等)の一部定番商品の売行きは堅調となったが、全体での売行きは、物価上昇に伴う買い控え等で低迷した。また、利益面でも円安や原材料高による仕入価格の高騰、物流費等のコストアップの影響を受け、厳しい事業環境となった。
土木建設資材事業の売上高は同18.8%増の13.25億円、セグメント利益は468千円(前年同期は0.28億円の損失)となった。同事業の取扱商品とかかわりの深い地盤改良工事、コンクリート補修補強工事は回復傾向となり、工事に使用される材料・添加剤等の販売は堅調となった。また、環境関連薬剤の販売は、新規大型プロジェクト(トンネル工事)物件の受注を獲得したことで好調となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.4%増の226.77億円、営業利益が同21.9%減の3.43億円、経常利益が同22.7%減の5.03億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同29.2%減の3.48億円を見込んでいる。
また同日、2024年3月期の期末配当金について、直近の予想から2.00円増配し、1株当たり38.00円とすることを発表した。
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