東京株式(大引け)=87円安、買い手控えムード強まり2万円台割れ
大引けの日経平均株価は前日比87円57銭安の1万9994円06銭と反落。東証1部の売買高概算は16億8308万株、売買代金概算は2兆3105億4000万円。値上がり銘柄数は861、対して値下がり銘柄数は1006、変わらずは154銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株が買い戻されナスダック指数が反発した地合いを引き継ぎ、寄り付きこそ売り買い交錯の展開だったが、その後は売りをこなし切れずに下げ幅を広げた。外国為替市場で一時1ドル=113円を下回るなど円高への警戒感も買いを手控えさせた。北朝鮮をめぐる地政学リスクが意識され、先物主導の売り圧力が全体の重荷。7日の米雇用統計発表や同日から始まるG20首脳会談を前に、これを見極めたいとの思惑も働いた。九州の豪雨被害が深刻視されるなかで建設株が買われたが、全体相場への影響は限定的。後場に入ると先物主導でさらに下方圧力が強まり、日経平均株価は一時130円以上の下落となった。大引けにかけて下げ渋ったが、6月16日以来となる引け値での2万円大台割れ。
個別では、任天堂<7974.T>が軟調、良品計画<7453.T>は大幅安に売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。薬王堂<3385.T>が急落、土木管理総合試験所<6171.T>、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222.T>も大きく下げた。ジャパンディスプレイ<6740.T>が下落、芦森工業<3526.T>も利食い売りに押された。マネーパートナーズグループ<8732.T>も安い。
半面、ニコン<7731.T>が高く、SUMCO<3436.T>、NTT<9432.T>もしっかり。鹿島<1812.T>が大きく買われ、若築建設<1888.T>も値を飛ばした。イー・ガーディアン<6050.T>、東京鉄鋼<5445.T>が値を飛ばしている。アスクル<2678.T>が物色人気となったほか、石川製作所<6208.T>も買いが優勢だった。サカタのタネ<1377.T>、九電工<1959.T>も上昇した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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