■株式見通し:ソニーGや富士通の決算反応に注目
■ソニーG、23/3下方修正 営業利益1兆1100億円←1兆1600
■前場の注目材料:キョウデン、110億円投じ長野・大阪でプリント基板増産
■ソニーGや富士通の決算反応に注目
1日の日本株市場は、買い先行で始まるものの、次第にこう着感が強まりそうである。7月29日の米国市場でNYダウは315ドル高だった。連邦準備制度理事会(FRB)が注目しているインフレや期待インフレ指標の上昇を警戒し売りが先行したものの、前日引け後に決算を発表したアマゾンやアップルの好決算を受けてハイテクセクターが強く、相場全体を押し上げ終日堅調に推移した。また、金利の低下も支援し、主要株式指数は上げ幅を拡大して取引を終えた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の27975円。円相場は1ドル133円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。ただし、決算発表がピークを迎えるなか、29日取引終了後にはソニーG<6758>が通期予想を下方修正したほか、富士通<6702>の1Q業績はコンセンサスを下回っており、神経質にさせる可能性があるだろう。日経平均は5日線での底堅さは意識される一方で、28000円水準では利益確定の動きにも向かわせやすいため、まずは5日線水準での底堅さを見せてくるかを見極めたいところであろう。
5日線を下回ってくるようだと、利食いの動きが強まりやすく、27500円辺りが意識されてくる可能性はありそうだ。もっとも、ナスダックは6月戻り高値を突破してきており、ハイテク株への見直しの動きは継続。日経平均についても6月の急落部分を埋める動きが意識されていると見られ、利食いに押される局面においては、押し目待ちの買い意欲は強そうである。そのため、5日線辺りでの底堅さが意識されてくるようであれば、28000円を捉えてくる動きから、6月9日の高値28389.75円を目先的なターゲットとしたリバウンド基調を強めてくる可能性はあるだろう。
また、ナスダックの戻り高値突破により、足元でリバウンド基調を強めてきているマザーズ指数の動向も注目されよう。先週までのリバウンドで25日、75日線とのゴールデンクロス示現のほか、13週線をサポートに変えて26週線を突破してきた。週足の一目均衡表では雲を下回って推移しているものの、転換線を支持線に基準線を捉えてきている。また、遅行スパンは実線に接近してきており、上方シグナル発生が意識されてきていることもあり、相対的に出遅れているグロース銘柄を見直す動きなども見られてきそうだ。
■ソニーG、23/3下方修正 営業利益1兆1100億円←1兆1600
ソニーG<6758>は2023年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を1兆1600億円から1兆1100億円に下方修正した。ゲームは新型コロナウイルス下での巣ごもり消費で伸ばしてきたが、経済再開を受けソフト販売が想定を下回る。半導体や家電でもインフレによる需要減速懸念がでてきている。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(32845.13、+315.50)
・ナスダック総合指数は上昇(12390.69、+228.10)
・シカゴ日経先物は上昇(27975、大阪比+225)
・1ドル=133.30-40円
・SOX指数は上昇(2967.14、+22.63)
・VIX指数は低下(21.33、-1.00)
・米原油先物は上昇(98.62、+2.20)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・キョウデン<6881>110億円投じ長野・大阪でプリント基板増産
・ミネベアミツミ<6479>コネクター2社買収、200億円規模
・芝浦機械<6104>日精エー・エス・ビー機械とインドでの射出成形機提携協議中止
・関西電力<9503>蔵王・北海道の風力2計画断念、環境・事業性の両立困難
・渋谷工業<6340>ボトリングシステムの生産能力2割増強、石川・能美の新工場竣工
・島津製作所<7701>塗装工程を自動化、製造子会社に新棟、DX推進
・ニチコン<6996>コンデンサー増産、3拠点に新棟建設、回路製品も増強
・三井化学<4183>バイオ医薬CDMO参入、3ー4年後めど、酵素・精密有機合成技術活用
・住友化学<4005>JERAと正極材ダイレクト再生、非焙焼で環境負荷低減
・住江織物<3501>車用合皮売上高100億円に拡大、メキシコで内製、競争力強化で拡販
・三菱ケミG<4188>米新興に出資、5G対応製品の技術開発で協力
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:45 中・7月財新製造業PMI(予想:51.5、6月:51.7) <ST>
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