<動意株・17日>(大引け)=ショットモリテ、UMNファーマ、サカイオーベなど
UMNファーマ<4585.T>=後場一時急騰。前引け後に、アピ(岐阜県岐阜市)およびヤクルト本社<2267.T>と、がん領域における抗体バイオ後続品に関する共同事業契約を締結したと発表したことを好感した買いが入った。今回締結した契約は、3月に締結した意図確認書の内容に基づいたもので、6月に締結した抗体バイオ後続品の共同事業契約とは異なる品目が対象という。
サカイオーベックス<3408.T>=後場上昇加速。一部市場関係者のあいだで「特定資金の流入観測」が浮上しており、思惑買いが増幅しているようだ。同社は、織布からの一貫生産に特色を持つ精錬染色加工の大手で、東レ<3402.T>が筆頭株主で密接な関係にある。さらに、クラレ<3405.T>の子会社クラレトレーディングと共同で鉛を使用しない環境配慮型の「X線防護シート」を開発し、医療機器メーカーや病院向けに販路を拡大している。
エナリス<6079.T>=急伸。17日付の日本経済新聞が「2015年末から岩手県北部でバイオマス発電と新電力による電力小売り事業を始める」と報じたことが好感された。地元の間伐材を燃料として新設する新電力を通して地元自治体に販売する。エナリスがバイオマス発電事業を手掛けるのは群馬県明和町でのバイオガス発電の計画に次ぎ2カ所目となる。
夢真ホールディングス<2362.T>=大幅高で3連騰。内需の値動きの軽い銘柄に投資家の目が向いており、好業績で材料性に富む同社株に物色資金が向いている。同社はマンションなど建築現場への人材派遣を手掛けており、ゼネコンの人手不足を背景に収益機会を取り込んでいる。首都圏は中期的に東京五輪開催に向けたインフラ整備とマンション需要の拡大が見込める。14年3月期は最終5割増益の21億円と3期連続のピーク利益更新見通しにある。
日精エー・エス・ビー機械<6284.T>=反発。11月13日と11月29日の1840円どころで典型的な二点底を確認して出直り色を強め、時価は10月22日の年初来高値2300円払拭を指呼の間にとらえている。ペットボトルなどの射出成型機で世界トップクラス、中国や台湾などアジア向けに高水準の需要を取り込んでいる。輸出比率が86%と高いことから円高修正の動きも追い風。同社の通期為替想定レートは1ドル=95円、1ユーロ=130円で実勢とのカイ離の大きさが目立つ。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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