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2023/12/25 - サンマルク(3395) の関連ニュース。*17:38JST サンマルクHD Research Memo(8):M&Aによる新ブランド・新業態の開発に着手■成長戦略・トピック1. 中期経営計画の概要と進捗(2022年3月期~2026年3月期)サンマルクホールディングス<3395>は2026年3月期を最終年度とする中計経営計画を2021年5月に発表し推進してきた。コロナ禍の最中の計画であり、外部環境の変化も激しかったため2年半経過した現在では、経営目標数値や出退店の計画は現実的ではなくなっている。一方で当時整理をした経営課題やその対応策に関しては現在でも進めているものが多く、同社の基本戦略

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サンマルクHD Research Memo(8):M&Aによる新ブランド・新業態の開発に着手

配信元:フィスコ
投稿:2023/12/25 17:38
*17:38JST サンマルクHD Research Memo(8):M&Aによる新ブランド・新業態の開発に着手 ■成長戦略・トピック

1. 中期経営計画の概要と進捗(2022年3月期~2026年3月期)
サンマルクホールディングス<3395>は2026年3月期を最終年度とする中計経営計画を2021年5月に発表し推進してきた。コロナ禍の最中の計画であり、外部環境の変化も激しかったため2年半経過した現在では、経営目標数値や出退店の計画は現実的ではなくなっている。一方で当時整理をした経営課題やその対応策に関しては現在でも進めているものが多く、同社の基本戦略がわかる。経営課題としては、1)出退店精度の低下、2)店舗あたり売上の低下(ニアリーイコール慢性的な既存店売上前年比100%割れ)、3)生産性の低下、4)業態の新陳代謝の不存在、が挙げられた。コロナ禍で外部環境が激変した中で、より厳しく自社の事業モデルを見直す内容になっている。「1)出退店精度の低下」に関しては、合理的な基準による出退店が可能となっており、2024年3月期上期の収益性の回復の一因となった。「2)店舗あたり売上の低下」に関しては、マーケティングやQSCの徹底や改装などの様々な努力が2019年3月期比で98%前後まで回復している。「3)生産性の低下」に関しては、人件費のコントロールやDX化の推進がテーマとなるが、継続的な取り組み課題と言えるだろう。「4)業態の新陳代謝の不存在」に関しては、2022年12月の老舗名店の味を受け継いだ京都の人気喫茶のM&Aや派生業態・実験業態を含め育成中の業態が複数あり、次世代の成長業態の登場に期待が持てる。全般的に経営課題への対応は着実に行われ、その成果が顕在化していると評価できるだろう。

なお同社は、2021年5月に、資金調達に加え中期経営計画の遂行へ経営支援を複数の上場会社への戦略的なアドバイスの提供実績があるアドバンテッジアドバイザーズとの事業提携を行っている。

2. 出退店の進捗状況
主力業態の中では、撤退の中心がサンマルクカフェであり、出店の中心が鎌倉パスタや神戸元町ドリアとなっている。コロナ禍以降は退店数が出店数を上回っており、2024年3月期はこの傾向が続くと考えられる。2024年3月期の出店計画は20~25店、設備投資額計画は2,017百万円に対し、上半期を終えて、若干多めではあるが順調に進捗している。退店に関しても、2024年3月期の退店計画は70~90店に対し、上半期を終えて、若干少なめではあるが順調に進捗している。

3. 新ブランド・新業態の開発(含むM&A)の進捗
同社では鎌倉パスタ、神戸元町ドリア、倉式珈琲などの開発年が若い業態を伸ばしつつ、新しい業態の開発にも継続的に取り組んでいる。また、これまでは、自社での業態開発を基本方針としてきたが、中期経営計画ではM&Aを含めて検討する方針を加えた。2022年12月には老舗名店の味を受け継いだ京都の人気喫茶を子会社化し、同社初となるM&Aによる新業態への進出が実施された。子会社化したLa Madragueは京都で5店舗を展開する企業でありレトロ喫茶系メニュー(玉子サンド、オムライス等)が評判の人気店「喫茶マドラグ」を運営している。同社が培ってきたチェーン展開ノウハウや経営資源と、高いブランド力を有する喫茶マドラグが融合することにより事業拡大を目指す。今後はインバウンド需要にも強い“和”の業態の強化が視野に入る。中期的には、新たな新業態への進出手法(M&A、事業承継)を加え、業態の新陳代謝が加速する効果が期待できるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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配信元: フィスコ

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