当年度における同社グループの業績は増収増益となり、いずれの数値も期初の業績予想を上回ることができた。この主な要因は、主に不動産事業において、「ものづくり」にこだわり、東京23区、駅徒歩10分圏内での投資用ワンルームマンション開発・1棟販売という独自のビジネスモデルを主軸としていることに加え、販売先の多角化に努めるとともにプロジェクトごとの綿密な販売戦略を遂行した結果、売上総利益率を19.9%まで高めることができたことによるものとしている。
不動産事業の売上高は前年同期比2.9%増の201.12億円、セグメント利益は同8.3%増の35.22億円となった。不動産開発販売については、投資用ワンルームマンション等11棟584戸及び用地1件の売却により売上高は同4.2%増の195.78億円となった。棟数・戸数ともに概ね期初予定通りの売上を計上することができたが、これは主に、同社の開発物件がワンルームマンション業界をはじめ不動産市場において高い評価を受けていることに加え、独自のネットワークを活かし、物件ごとの販売戦略にもとづき、適時適切な販売ができたことによるものとしている。不動産仕入販売については、中古分譲マンションの買取再販(1戸)により、売上高は同82.8%減の0.37億円となった。その他不動産事業については、不動産仲介及び不動産賃貸業等により、売上高は同6.8%減の4.96億円となった。
ホテル事業については、「ホテルアジール東京蒲田」の宿泊料等により、売上高は同124.0%増の1.52億円、セグメント損失は0.22億円(前年同期は0.60億円の損失)となった。
2024年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比23.4%増の250.00億円、営業利益が同2.9%増の25.00億円、経常利益が同5.2%増の22.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.6%増の15.00億円を見込んでいる。
また、同日、2023年6月期における親会社株主に帰属する当期純利益の実績が直近の業績予想を上回ったことから、当期の期末配当について、直近の配当予想より1.00円増配し、1株当たり10.00円とすることを発表した。これにより、当期の年間配当金はすでに実施の中間配当9.00円とあわせて、1株当たり19.00円となる。
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