■イントランス <3237> 94円 (+30円、+46.9%) ストップ高
イントランス <3237> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、子会社イントランスホテルズアンドリゾーツ(東京都渋谷区)が、ホテルやリゾートなどを世界23ヵ国で展開しているバンヤンツリー・グループの日本法人Banyan Tree Japanとホテル運営事業を手掛ける合弁会社を設立すると発表しており、これが好感された。合弁会社ジャパンホテルオペレーションズは、イントランスH&R50%、Banyan Tree Japan50%の出資で設立。バンヤンツリー・グループのブランドの合同運営やホテルプロジェクト開発などを行う予定だ。なお、23年3月期業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。
■日医工 <4541> 408円 (+80円、+24.4%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。日医工 <4541> [東証P]がストップ高。急反騰局面に移行しており、連日のストップ高で上値を追う展開となった。同社は2021年3月にジェネリックの品質不正の発覚に伴い業務停止命令を受けて以降、収益が悪化していたが、前週末13日の取引開始前に事業再生ADRを申請し受理されたことを発表し、売りが殺到する展開となっていた。ただ、連続ストップ安を交え週明けまでの3営業日で68%の暴落をみせており、空売りの買い戻しによって前日は値幅制限上限の80円高に買われ328円まで水準を戻していた。18日も買い戻しの動きが継続したほか、短期値幅取り狙いの投機性が強い資金の参戦もあって、気配値のまま株価を上昇させる展開となった。なお、同社株は12日付で日証金から貸株規制がかかっている。
■シリコンスタ <3907> 1,056円 (+156円、+17.3%) ストップ高
シリコンスタジオ <3907> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、米エヌビディア
■スーパーV <3094> 1,045円 (+150円、+16.8%) ストップ高
スーパーバリュー <3094> [東証S]がストップ高。同社大株主で食品スーパーの運営を手掛けるロピア・ホールディングス(ロピアHD、川崎市幸区)が18日、スーパーVの取締役会に対して株式価値向上を目的とした業務提携案を11日付で提示していたことを明らかにした。ロピアHDは商品の相互供給や 人材交流などの面で協業したい方針で、これを受けてスーパーVには今後の展開を期待した思惑的な買いが向かった。
■セキュア <4264> 1,080円 (+150円、+16.1%) ストップ高
セキュア <4264> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後、ブロードバンドタワー <3776> [東証S]と共同でデータセンター向けセキュリティーソリューションを開発・展開することで合意したと発表しており、これが材料視されたようだ。データセンターに特化したAI(人工知能)顔認証システムや監視カメラシステムなどを提供していくという。両社は今後、BBタワーが運用するデータセンター内で更なる研究開発を行い、新たなセキュリティーソリューションの企画・提案も目指す方針だ。
■BASE <4477> 437円 (+58円、+15.3%)
BASE <4477> [東証G]が続急騰。17日の取引終了後、運営するネットショップ作成サービス「BASE」を利用するネットショップ向けに、商品データをもとにショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」に広告掲載できる拡張機能「TikTok商品連携・広告App」の提供を開始したと発表したことが好感された。通常、TikTokへ広告を掲載するには自身でTikTok広告アカウントの設定や商品情報の登録を行う必要があるが、「TikTok商品連携・広告App」を利用し、自身のネットショップや販売している商品をTikTokクリエイティブツールと連携することで、自社の商品画像をもとにした動画広告を自動で作成し、TikTok上で掲載することができるようになるという。
■HMT <6090> 646円 (+78円、+13.7%) 一時ストップ高
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ <6090> [東証G]が3日ぶりに急反騰。17日の取引終了後、研究開発型ベンチャーのAIREX(神奈川県平塚市)と業務提携し、ヒト皮膚ガス測定サービスの提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。皮膚ガスは、皮膚から放散される揮発性の代謝物質が含まれており、体のにおいとして認知される生体ガスの一種。HMTでは今回の提携により、香料・化粧品分野、食品分野、メディカルヘルスケア分野において、ソリューション開発を推進するアカデミア・企業の研究開発を支援し、ヒト皮膚ガス測定サービスの応用分野の拡充を目指すとしており、今後ヒト皮膚ガスのデータベース化などに向けて共同研究を実施。そのデータベースをさまざまなヘルスケア関連企業に提供することにより、ヘルスケア領域における新たなソリューション創出を支援するとしている。
■三井松島HD <1518> 3,165円 (+320円、+11.3%)
東証プライムの上昇率3位。三井松島ホールディングス <1518> [東証P]が4日続急騰。前日17日まで2日連続のストップ高で新値街道を走っていたが、18日も一時値幅制限上限まであと50円に迫る450円高の3295円まで駆け上がる場面があった。時価はリーマン・ショック直前の2008年9月以来、約13年8ヵ月ぶりの高値圏を走る。市場では「(同社株は)実質的に青空圏で戻り売り圧力がない。18日は、経産省が電力需給逼迫に関し『注意報』を新設する方針も伝わっており、石炭火力見直しの動きにつながるとの思惑を助長した。また、需給面では前日に日証金で貸株規制が入っており、売り方の撤退が株価上昇を後押しするとの観測もあるようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。同社の足もとの業績は絶好調で22年3月期営業利益が前の期比4.3倍となる84億1700万円と急拡大しただけでなく、23年3月期も前期比70%増の143億円を見込むなど驚異的な利益成長トレンドにあることも、物色人気を増幅させた。
■IHI <7013> 3,485円 (+180円、+5.5%)
IHI <7013> [東証P]が続急伸、年初来高値を更新した。17日の取引終了後、相生工場(兵庫県相生市)内の小型燃焼試験設備で、大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)を抑制した状態での アンモニア専焼に成功したと発表しており、これが好材料視された。新たなエネルギーとして注目されているアンモニアは、多量の窒素分を含んでいるため、燃焼する際にはNOxの排出濃度が上昇する懸念があるほか、難燃性であるため安定燃焼が課題となっていた。同技術では、バーナの構造やアンモニアの供給方法を工夫することで石炭専焼時と同程度にNOxの排出濃度を抑制すると同時に、有毒な未燃アンモニアの発生を抑制するアンモニア専焼に成功したという。今後は、バーナ構造の改善やボイラ性能に与える影響の評価を実施し、25年の専焼バーナの実証試験を目指すとしている。
■ルネサス <6723> 1,447円 (+52円、+3.7%)
ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]が大幅高で4日続伸し、5日移動平均線から上放れる動きをみせた。同社は17日取引終了後、2014年10月に閉鎖した甲府工場に900億円規模の設備投資を行い、300ミリウエハー対応の パワー半導体生産ラインとして24年に稼働再開を目指すことを発表した。世界的な脱炭素社会への取り組みが加速するなか、電気自動車(EV)を中心にパワー半導体市場は今後大幅な成長を示すことが予想され、その需要獲得に向け生産能力を増強する方針だ。甲府工場での量産開始に伴い、同社のパワー半導体の生産能力は現在の2倍になるとしており、足もとの株価を強く刺激する材料となった。
■メンバーズ <2130> 3,170円 (+110円、+3.6%)
メンバーズ <2130> [東証P]が大幅反発。18日午前11時30分ごろ、DX推進責任者・次世代リーダーの人材育成・輩出支援サービス「PdM(プロダクトマネージャー)アカデミー」と、経営層向け情報提供サービス「デジタル内製化Lab」を開始すると発表しており、これが好感された。両サービスは、自社のデジタル組織内製化を希望している国内大手企業を対象としたサービス。同社の調査によると、企業のデジタル組織内製化意向は約5割に上るとされることから、これに資する人材確保のためカリキュラムを提供するとしている。
■シグマクシス <6088> 1,130円 (+38円、+3.5%)
シグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P]が大幅続伸。17日の取引終了後、子会社シグマクシス・インベストメントが地産地消型の木質バイオマス発電所を運用するフォレストエナジー社に出資を行ったと発表しており、これが好材料視された。フォレストエナジー社は、ウッドチップで稼働するバイオマス発電所の開発からエンジニアリング、資金調達、プラント運営を一気通貫で手掛けており、これまでに国内で4ヵ所の発電所を開発し、約22メガワットの発電を行っている。なお、出資金額は約2億円としている。
※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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