■36500円辺りでの底堅さを見極め
■H.I.S.、24/10 3Q営業利益 黒字転換 55.03億円
■前場の注目材料:ブリヂストン、中国で高付加価値タイヤ増産、新エネ車に照準
■36500円辺りでの底堅さを見極め
17日の日本株市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、方向感の掴みづらい相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが228ドル高、ナスダックは91ポイント安だった。9月のNY連銀製造業景気指数が約1年ぶりに拡大域に回復し、ソフトランディング期待からNYダウは最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の36435円。円相場は1ドル140円80銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国ではインテルがアマゾン・ドット・コム傘下のAWSとの提携発表を受けた上昇がNYダウを押し上げていた。ただし、その他は米連邦準備理事会(FRB)の大幅利下げ観測が再燃したことから、景気敏感株などが中心だった。一方で、エヌビディアなど半導体株などは下落していたことから、積極的な売買は手控えられそうである。そのため、まずは東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さを見極めたいところである。
また、米国では前週の米CPIの結果を受けて0.50%の大幅利下げ観測は後退し、通常の0.25%の利下げがコンセンサスになっていたが、再び0.50%を織り込む動きをみせている。為替市場では一時1ドル=139円台に突入しており、FOMCの結果判明までは短期的な売買が中心になりそうだ。なお、円相場は1ドル=140円台後半で推移しており、朝方はやや買いが先行することになろうが、日中は円相場にらみの展開になりそうである。円高の動きが強まる局面においては、売り仕掛け的なトレード
が入りやすいだろう。
先週末の日経平均株価は寄り付き直後につけた36887.40円を高値に下落に転じており、9月のSQ値(36906.92円)が抵抗になるだろう。FOMC前にSQ値突破を狙った動きが強まる可能性は低いと考えられ、同水準に接近する局面では戻り待ち狙いの売りが入りやすい。一方で、週足のボリンジャーバンドの-1σのほか、52週線が支持線と意識されやすく、36500円辺りでの底堅さがみられるようだと、売り方の買い戻
しを誘う可能性がありそうだ。
積極的な売買が手控えられるなか、先物主導のインデックス売買に振らされやすい状況である。そのため、個人主体の資金などはインデックスに振らされにくい中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせよう。
■H.I.S.、24/10 3Q営業利益 黒字転換 55.03億円
H.I.S.<9603>が発表した2024年10月期第3四半期業績は、売上高が前年同期比44.9%増の2375.82億円、営業損益は55.03億円の黒字(前年同期は42.01億円の赤字)だった。海外旅行事業においては、円安・現地の物価高・燃油高騰なども影響し、ハワイ・ミクロネシアは未だ低調に推移しているものの、韓国や台湾、欧州・オセアニア方面に加えて、スポーツ観戦需要が旺盛なアメリカ西海岸などが、堅調に推移し取扱高を牽引した。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(41622.08、+228.30)
・シカゴ日経先物は上昇(36435、大阪比+145)
・米原油先物は上昇(70.09、+1.44)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・ブリヂストン<5108>中国で高付加価値タイヤ増産、新エネ車に照準
・タダノ<6395>米マニテックスを完全子会社化、北米の製品群拡充
・住友商事<8053>インド再生エネに1000億円、現地合弁で開発
・三菱重<7011>H2A打ち上げを19日以降に延期
・E・JHD<2153>オリックス系を買収、地盤調査、76億円で
・森六HD<4249>CNT素材拡販、専任組織で車部品向け提案
・デンソー<6902>ニッパ全株式をファンドに譲渡
・ヤマハ発<7272>大型・重量物向け、ベルトレスのスカラロボ
・BIPROGY<8056>アジャイル開発チーム提供、柔軟・迅速に支援
・富士通<6702>米モベーゲルと、AIで市場予測高速化、新ソリューション
・NEC<6701>主要都市に供給網、共同輸配送基盤活用
・日本タングステン<6998>切断装置モニタリング、衛生用品ライン向け、再研磨受注狙う
・信越化<4063>バスバー被覆用シリコーンゴムチューブ、加熱収縮後もしなやか
・長谷工<1808>木くずを再利用、現場で回収し建築板材に
・野村不HD<3231>室内機器の連携操作サービス、分譲マンションに導入
☆前場のイベントスケジュール
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