■そーせい <4565> 1,662円 (+65円、+4.1%)
そーせいグループ <4565> [東証P]が大幅高で3日続伸。6日の取引終了後、台湾のフォルモサ・ファーマシューティカルズ社から250万ドル(約3億7600万円)のマイルストンを受領する予定だと発表しており、好材料視された。フォルモサ社が開発中の点眼液APP13007について、FDA(米国食品医薬品局)から術後眼炎及び疼痛治療薬として承認を取得したことから、マイルストンが発生した。APP13007はステロイドのナノ粒子製剤で、そーせいの100%子会社アクティバスファーマがデザイン・研究開発を行っていたが、そーせいは17年8月、アクティバス社の全株式をフォルモサ社へ譲渡。これに伴い、アクティバス社のパイプラインについてはフォルモサ社による開発の進捗に応じてマイルストンを受領し、開発品が上市された場合はロイヤルティーを受け取る契約となっているという。
■日本MDM <7600> 711円 (+28円、+4.1%)
日本エム・ディ・エム <7600> [東証P]が6日ぶり大幅反発。7日午後1時、中国の合弁会社が製造する人工膝関節製品に関し、同国における薬事承認を取得し、本格的に製造を開始すると発表。収益面でのポジティブな影響を期待した買いが集まった。米国の子会社が中国企業との間で設立した合弁企業において、既存の米国製の人工膝関節製品に加えて、中国製の同製品の薬事承認を今回取得した。来年度より、中国市場において販売を開始する予定としている。
■メタリアル <6182> 1,603円 (+59円、+3.8%)
メタリアル <6182> [東証G]が大幅反発。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスやソフトの提供を主要業務としており、医薬、法務、財務といった専門性の高い分野でAI翻訳サービスを展開し、高水準の需要を捉えている。6日取引終了後、子会社ロゼッタが開発した東洋経済新報社の「四季報AI」について、同AIエンジンの商用利用を可能とするAPIの提供を開始したことを発表。これが株価を強く刺激する格好となった。2月下旬の急騰後は前日まで調整局面に移行していたが、7日は25日移動平均線を足場にマドを開けて急速に切り返す展開となった。
■カプコン <9697> 6,168円 (+202円、+3.4%)
カプコン <9697> [東証P]が大幅続伸。6日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を11円増額し38円に見直すと発表した。あわせて株式分割を発表しており、好感されたようだ。年間配当予想は65円となる。前期の年間配当は創業40周年記念配当10円を含めて63円だった。また、同社は3月31日を基準日として、4月1日付で1株を2株に分割する。株式の流動性の向上と投資家層の拡大が目的。効力日が4月1日であるため、24年3月期の期末配当は株式分割前の株式が対象となる。
■HIS <9603> 1,736円 (+53円、+3.2%)
エイチ・アイ・エス <9603> [東証P]が大幅高で3日続伸。7日の午前中、水面上を飛行する電動シーグライダーを開発する米リージェント・クラフト社(ロードアイランド州)に出資したと発表しており、好材料視された。リージェント社が開発する電動シーグライダーは、翼と水面の間に閉じ込められた空気のクッション“Ground Effect(地面効果)”によって、水上数メートル上を時速180マイル(約290キロ)で飛行する地面効果翼機の一つ。同社では現在12人乗りの「Viceroy」を開発中で、24年中に有人飛行テスト、数年以内に商用運航を予定しているほか、長期的には100人乗りの「Monarch」の商用運航開始を目指しているという。また、既に航空・海運分野などから600機以上のプレオーダーの契約を締結している。
■坪田ラボ <4890> 307円 (+8円、+2.7%)
坪田ラボ <4890> [東証G]が続伸。同社は6日取引終了後、自社が取り組んでいる「網膜色素変性症に対する革新的医療機器の開発」が、東京都中小企業振興公社から令和5年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業における助成事業として採択されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社は助成事業の活用により、網膜色素変性症への応用に向けた非臨床研究による有効性・安全性の検証とそれに基づくヒトへの特定臨床研究に取り組んでいく予定だとしている。
■ABCマート <2670> 2,764.5円 (+66.5円、+2.5%)
エービーシー・マート <2670> [東証P]が4日続伸。SMBC日興証券が6日、ABCマートの目標株価を2900円から3200円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。国内での出店余地は大きくはないとしながらも、免税売上の拡大や高単価商材の取り扱い拡大による客単価の上昇、消費者の実店舗回帰などが追い風となっていると指摘。2月の月次売上高は、ファッション専門店のなかで最も強いと評価した。同証券はABCマートの25年2月期の営業利益予想をこれまでの561億円から606億円に増額修正した。
■焼肉坂井HD <2694> 86円 (+2円、+2.4%)
焼肉坂井ホールディングス <2694> [東証S]が続伸。6日の取引終了後、未定としていた24年3月期の配当予想について、期末一括50銭を実施すると発表したことが好感された。なお、前期実績は50銭だった。
■あさくま <7678> 2,411円 (+51円、+2.2%)
あさくま <7678> [東証S]が続伸。6日の取引終了後、2月度の売上高について開示した。既存店(直営)の売上高は前年同月比18.9%増と、増収基調を継続しており、好感されたようだ。全店売上高(同)は同24.6%増だった。
■ニレコ <6863> 2,003円 (+34円、+1.7%)
ニレコ <6863> [東証S]が4日続伸。1992年以来約32年ぶりの高値をつけ、実質的な青空圏を突き進む展開となった。プロセス制御装置を中心にマーキング装置やウェブ制御装置、画像解析装置などを製造するが、高技術力を駆使して半導体製造装置分野向けレーザーや、光学部品などのオプティクス事業にも展開し商機を捉えている。同社が手掛ける深紫外レーザーは半導体の微細化に必須でニッチトップの実力が見直されている。株価は直近4営業日合計で28%も水準を切り上げているが、PBRはようやく1倍近辺に到達、PERも16倍前後に過ぎず割高感は乏しい。
■モンラボ <5255> 235円 (+4円、+1.7%)
モンスターラボホールディングス <5255> [東証G]が続伸。7日の午前11時半、バルカー <7995> [東証P]の新サービス開発において、システムの品質保証を支援したと発表。これを材料視した買いが株価を下支えしたようだ。半導体装置部品に必要なフッ素樹脂加工品のデジタル調達サービス「Quick Value」の開発において、バルカー社内で内製したシステムに対し、モンラボが持つナレッジを活用。検証や改善提案を実施し、システムの正確性と安全・安定性の担保に貢献したとしている。
■すかいらーく <3197> 2,250.5円 (+31.5円、+1.4%)
すかいらーくホールディングス <3197> [東証P]が反発。SBI証券が6日、すかいらーくの目標株価を引き上げた。修正後の目標株価は2000円(従来は1700円)と、足もとのすかいらーくの株価を下回っているものの、投資家の買い意欲を高める方向に作用したようだ。投資判断は「中立」を継続する。株主優待の使い勝手がよく、個人投資家に人気の銘柄で新NISAの開始でプレミアムがついて評価されている面があるとする一方、バリュープライスのブランドの売上構成比が高いことから、現状のインフレ下で売上総利益率を70%前後だった過去の水準まで戻すことは難しいとの見方も示している。
■ハイブリッド <4260> 595円 (+7円、+1.2%)
ハイブリッドテクノロジーズ <4260> [東証G]が続伸。6日の取引終了後、ベトナムの子会社のオフィス内において、システム導入や運用・保守などをサポートするアグレックス(東京都新宿区)との共同開発拠点を開設したと発表。これを手掛かり視した買いが入った。ハイブリッド側のベトナムにおけるリソース調達力を生かし、優秀なエンジニアを確保したうえで、開発体制を整備。金融・製造業などの開発ニーズに応じるとともに、短期間に大量のエンジニアを必要とする中大規模案件にも対応していく。
※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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