カメラ事業の売上高は前年同期比30.7%増の76.12億円、セグメント利益は同24.1%増の8.68億円となった。AIMD、AIコンテンツレコメンドとこれまでに導入してきた独自機能やサービスを活用したOne to Oneマーケティングが機能し、EC売上が順調に増加した。また、商品情報や推奨コンテンツをLINEでも受け取れるようにすることで、よりスマートフォンでの顧客利便性を高めた。これらにあわせ、カメラメーカー各社からの新製品の発売もあり、EC売上高は大きく伸長し、店舗売上高も回復したことで増収増益となった。
時計事業の売上高は前年同期比5.2%減の28.37億円、セグメント利益は市場動向を鑑みた販売価格のきめ細かな調整によって売上総利益率が改善し、同19.7%増の2.25億円となった。戦略的商品ラインナップの拡充として、人気ブランド「ROLEX」の買取強化による国内最大級のWeb掲載数によって、EC売上は大きな伸びとなった。あわせて、越境ECとして出店している「eBay」及び「Chrono24」では顧客高評価を得て順調に成長し、レディース腕時計専門店「BRILLER」はSNSを中心とした情報発信によって認知度も高まっている。一方で、国内需要は引き続き強く店舗売上は回復傾向にあるが、国際情勢等の影響によって免税売上が減少し、全体の売上高は減収となった。
筆記具事業の売上高は前年同期比15.5%増の1.01億円、適切な販売価格の設定による売上総利益率の改善によってセグメント利益は0.04億円(前年同期は0.02億円の損失)となった。メーカーとの協業によるオリジナル商品の企画・販売については継続実施し、また限定品や国内未発売のレアモデルの万年筆等を多数取り揃えるなど、「KINGDOM NOTE」でしか手に入らない商品ラインナップを充実させた。あわせて、買取及び商品化の強化を行い、新着商品のWeb掲載数の増量を図ったことで、増収となった。
自転車事業の売上高は前年同期比6.2%増の2.25億円、セグメント利益は同23.2%減の0.11億円となった。コロナ禍における生活スタイルの変化と健康志向に伴う自転車需要の高まりも一巡した中で、スマホアプリによる日常的な情報発信や自転車専門サイトでの広告宣伝とECサイト上の様々な営業施策によって、増収となった。一方で自転車市場における世界的な商品流通不足に起因した買い替え需要の低迷によって、特に高額品の販売数が減少したことによる売上総利益率の低下もあり、減益となった。
2023年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比11.1%増の482.59億円、営業利益が同11.6%増の35.06億円、経常利益が同9.1%増の34.76億円、当期純利益が同8.6%増の23.98億円としている。
<EY>
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