1. 会社概要
現在のシンデン・ハイテックス<3131>の主力事業は、主に海外製の各種半導体、液晶製品、電子部品、モジュール、バッテリー等を仕入れ、国内の電子機器メーカー等に販売する商社業務である。中心となっている製品は、韓国SK hynix及びLGグループの製品や米国のGROBALFOUNDRIES(旧IBM
会社設立後、わずか20年強しか経っていないが、現在の顧客数は約600社、売上高は544億円(2018年3月期)、従業員数は123名、海外拠点4ヶ所となっている。株式については、2015年3月に東京証券取引所JASDAQ市場に上場した。
2. 沿革
同社は、1995年に現在の代表取締役会長である城下保(しろしたたもつ)氏と有志によって設立された比較的若い企業である。実質的な創業者と言える城下氏は、中堅商社を経た後、菱洋エレクトロ<8068>に入社し幅広い部署で活躍した。その後、菱洋エレクトロの役員まで務めたが経営トップとの方針の違いなどもあり、独立を決意して1995年にほかの仲間とともに同社を設立した。
設立当初は、前職との関連もあり三菱電機<6503>製品の取扱いが多かったが、翌年の1996年にはLGジャパン(株)(当時)と代理店契約を締結、LG製の半導体の取扱いを開始した。さらに1997年には、同じくLGの液晶製品の販売を開始した。その後も、創業者である城下氏自身やその他の幹部社員の人脈を生かし、IBM製やAMD製のCPU、LG Innotek等のASICS(半導体)、LGケミカル製バッテリーなどに商材を広げ、現在も新規商材の発掘に努めている。
2017年に取締役副社長であった鈴木淳(すずきあつし)氏が代表取締役社長に昇格、城下保氏は代表取締役会長に就任し、現在に至る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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