■海外勢のフローは限られ、次第にこう着感が強まりやすい相場展開
■オカムラ、24/3上方修正 純利益 164億円←150億円
■前場の注目材料:サンコール、EV部品で攻勢 京都・亀岡に開発拠点
■海外勢のフローは限られ、次第にこう着感が強まりやすい相場展開
4日の日本株市場は、やや利食い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが10ドル高、ナスダックは28ポイント高だった。6月のISM製造業景況指数が3年ぶりの低水準に落ち込んだため、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が和らいだ。また、FRBのストレステストの結果を受けて、増配を発表したJPモルガンやウェルズ・ファーゴ、シティグループなど金融株が買われ相場を支えた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比35円安の33615円、円相場は1ドル144円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。米国では主要な株価指数は上昇したものの、4日の独立記念日の前日で短縮取引だったほか、翌日の休場によってフローが限られることから、積極的な売買は手控えられそうだ。日経225先物はナイトセッションで33810円まで買われ、6月19日に付けた33950円が射程に入ってきているものの、仕掛けてくる動きは期待しづらいだろう。反対に持ち高調整の流れに向かいやすいと考えられる。
日経平均は前日のマドを空けての上昇でボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。+1σが位置する33500円辺りがサポートとして意識される。ただし、6月19日に付けたザラ場高値33772円をクリアしてくるようだと、先高期待は強まるものの、いったんは利益確定に向かわせよう。
また、米国の祝日明け後にFOMC議事要旨の公表が予定されているため、追加利上げ観測が強まる可能性も意識されやすい。国内の要因では週半ば以降は、週末と翌週に控えているパッシブ型ETFの決算に伴う分配金捻出のための売り需要が警戒されてくる。想定されている需給イベントであるため、下へのバイアスが強まる可能性は低く、反対に押し目待ち狙いの買いが意識されるものの、いったんは利益を確定しておきたいところだろう。
そのため、こう着感が強まりやすいなかで、個人主体による中小型株のほか、直近IPO銘柄での短期的な値幅取り狙いの物色に向かわせそうだ。また、生成AIなどテーマ性のある銘柄での循環物色のほか、円安を手掛かりとした輸出関連の一角なども短期的な物色対象になりそうだ。
■オカムラ、24/3上方修正 純利益 164億円←150億円
オカムラ<7994>は2024年3月期業績予想の修正を発表。純利益を150億円から164億円に上方修正した。保有する投資有価証券の一部を売却したことに伴い、特別利益(投資有価証券売却益)を計上することになった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(33753.33、+564.29)
・NYダウは上昇(34418.47、+10.87)
・ナスダック総合指数は上昇(13816.77、+28.85)
・1ドル=144.60-70円
・SOX指数は上昇(3703.62、+30.56)
・VIX指数は低下(13.57、-0.02)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・サンコール<5985>EV部品で攻勢 京都・亀岡に開発拠点
・オープンアップグループ<2154>グループ会社、派遣技術者の退職抑制、立命館大と共同研究
・日清食品HD<2897>「最適化栄養食」普及へ、セブンなどと、協会設立
・リックソフト<4429>アジャイル開発を可視化、大企業向け管理ツール拡販
・ニチコン<6996>125℃耐熱コンデンサー発売、リプル電流重畳を保証
・マミヤ・オーピー<7991>グループのエフ・エス、オンライン精算機一新、券売機機能追加
・大阪ガス<9532>AI気象予測サービス開始、電力需要・発電量を予測
・バルカー<7995>プラント保全支援システム開発、継ぎ手締結を可視化
・三菱地所<8802>上海の複合開発に参画、1700億円大型プロ
・神鋼商事<8075>シンクスとベトナムに合弁設立、アルミ厚板加工・販売
・東洋紡<3101>グループのエムシー、岩国・高砂で高機能樹脂の能力増強
・積水樹脂<4212>東南ア進出、交通安全製品の海外展開拡大
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 6月マネタリーベース(5月:前年比-1.1%)
<海外>
・特になし <ST>
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