■株式見通し:節目の26000円を試す展開が意識されやすい
■DCM、3Q営業利益 3.3%減 251億円
■前場の注目材料:富士フイルム、後工程向け半導体研磨剤、来年末に市場投入
■節目の26000円を試す展開が意識されやすい
29日の日本株市場は、売り一巡後は引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場はNYダウが365ドル安だった。中国の「ゼロコロナ」政策終了は世界中での感染拡大につながるとの見方が投資家心理を冷やした。また、来年の景気後退入りを織り込む売りが上値を抑制したほか、長期金利が上昇し10年債利回りは11月以来の高水準となるとハイテク株の売りに押された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円安の26030円。円相場は1ドル134円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物は26030円とナイトセッションの安値で取引を終えていることもあり、節目の26000円を試す展開が意識されやすいだろ。市場参加者は限られていることから積極的に仕掛けてくる動きはなさそうだが、足もとで26000円水準での底堅さが見られていただけに、同水準を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応の動きが下へのバイアスを強めてくる可能性はあるだろう。
一方で、売り一巡後の底堅さが見られるようだと、短期的には自律反発を想定した押し目拾いの動きが入りやすいと考えられる。為替市場では円相場が1ドル134円20銭台とやや円安に振れて推移していることから、ハイテク株などへは売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。また、足もとで強い値動きを見せているリオープン関連については、中国発ミラノ便で乗客の半数が新型コロナウイルス検査で陽性だったと明らかにするなど、来年1月の春節への期待感が後退する可能性がある。そのため、利益確定の動きも入りやすいだろう。
■DCM、3Q営業利益 3.3%減 251億円
DCM<3050>が発表した2023年2月期3Q業績は、営業収益が3570.64億円、営業利益は前年同期比3.3%減の251.09億円だった。ハウスキーピング部門全体で低調。DCMブランド商品については、環境配慮型商品として開発したコピー用紙などが好調に推移した。また、作業用品については、空調服などの作業衣料や安全用品が好調なほか、ガーデニング需要は継続しており、肥料・用土や除草剤などが好調だった。また、積雪の備えとして除雪機や除雪用品が伸びた。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(26405.87、+170.62)
・大阪夜間取引の日経先物は変わらず(26370、日中比 0)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・富士フイルム<4901>後工程向け半導体研磨剤、来年末に市場投入
・伊藤忠<8001>リディッシュと資本提携、金融・保険サービス提供
・安田倉庫<9324>エーザイ物流を買収、医薬品物流事業を強化
・東芝<6502>東芝買収、最終提案越年へ、国内ファンド、銀行融資で調整難航
・UBE<4208>低分子医薬品CDMOで最先端工場、コンセプト設計開始
・グンゼ<3002>ハイブリッド収縮フィルム投入、ケミカル再生材30%使用
☆前場のイベントスケジュール
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・特になし
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・特になし <ST>
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