東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、鉱業を除く32業種が下落し、空運、倉庫運輸、陸運、その他金融の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、中外薬<4519>、第一三共<4568>、JT<2914>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、信越化<4063>、KDDI<9433>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。
前日の米国市場は、長期金利が一時4.64%と2007年10月以来の高水準となったことなどが重荷となった。東京市場でも金利動向に敏感とされるグロース株を中心に幅広い銘柄に売りが先行した。また、四半期末、上半期末を前にした需給イベントも警戒材料になった。あすは日経平均の銘柄入れ替えに伴うリバランス売りが観測されており、短期的な需給悪化が警戒された。
配当落ち日とあって、その影響分(約220円)を考慮しても、相場の地合いは悪く、目先は調整色の強い展開が続きそうで、8月安値の31275円割れも考えられるのではないかと先安不安が増幅しつつある。また、あすで上半期末を迎えるだけに、今後の注目点は、国内企業の上半期決算動向に加え、米政府機関の閉鎖問題の解決などだろう。特に国内企業の上半期決算での好業績などが示されれば、相場反転のきっかけになりそうだ。
<CS>
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