<動意株・8日>(大引け)=フォーカス、セリア、KLabなど
セリア<2782.T>=大幅反発で新高値。前週末5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比9.2%増となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同7.4%増と引き続き伸長したことに加えて、客単価も同1.7%増と上昇したことが寄与した。なお、全社売上高は同11.8%増と今期初めて2ケタ増となった。
KLab<3656.T>=朝安後に切り返し急伸。一気に年初来高値を更新した。前週末5日の取引終了後、アラブ首長国連邦の投資会社アルティメット・クラシック・インベストメント(UCI)やSun Asterisk<4053.T>と資本・業務提携契約を締結したと発表した。UCIやサンアスタなどを割当予定先として新株を発行するほか、UCIなどを割当予定先として新株予約権を発行する。新株予約権が全て行使された場合の希薄化率は、新株発行分をあわせて議決権ベースで最大41.01%の希薄化が生じる見通し。希薄化懸念から寄り付き後は売りがかさんだものの、提携効果を期待した買いが次第に優勢となった。KLabは手取り概算で約51億1155万円を調達し、ビットコイン及びETF(上場投資信託)などを含む金の購入のほか、新規大型モバイルオンラインゲームの開発・運営や新規事業の創出に充てる。UCIはKLabの筆頭株主となる。
免疫生物研究所<4570.T>、トランスジェニックグループ<2342.T>、ラクオリア創薬<4579.T>=一斉切り返し。ここ急騰後に大きく売り込まれていた銘柄が、揃って大きく買われている。急反落場面では、仕掛け的な売りに誘導された信用買いの投げなどが下げを助長していたが、目先投げ一巡で売り圧力が低減した頃合いを見計らって、仕切り直しの買いが入った。前週末にみずほ証券が投資判断最上位で目標株価3800円で新規カバレッジしたHeartseed<219A.T>が、大底圏から急速な戻りに転じていることも、その他の値動きの激しいバイオ関連株の切り返しに火をつけた面もある。
倉元製作所<5216.T>=ストップ高。同社は前週末5日の取引終了後、ペロブスカイト太陽電池事業について、15日を効力発生日とする新設分割により、新たに設立するKURAMOTOペロブスカイトに承継させることを決議したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。新設会社は100%子会社となる予定。倉元は11月17日、同事業を会社分割(簡易新設分割)により新設会社に承継させる基本方針を決議し、詳細については確定次第公表するとしていた。
ユカリア<286A.T>=物色人気。前週末5日の取引終了後、富士通<6702.T>と同日付でヘルスケア事業領域における協業についての覚書を締結したと発表しており、材料視した買いが集まっている。両社の知見やアセットを活用し、AIエージェントによる医療業務オペレーションの効率化をはじめとするサービスの検討を進めていく。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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