タビオ、非開示だった今期最終は赤字転落、未定だった配当は10円減配

　タビオ <2668> [東証２] が10月9日後場(13:00)に決算を発表。21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結最終損益は12.4億円の赤字(前年同期は500万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結最終損益が17.1億円の赤字(前期は700万円の黒字)に転落する見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結最終損益は4.6億円の赤字(前年同期は0.1億円の黒字)に転落する計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当は20円(前期は30円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である6-8月期(2Q)の連結最終損益は2.4億円の赤字(前年同期は1.5億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-5.3％→-7.7％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年２月期の通期業績予想について、新型コロナウイルス感染症の拡大が業績に与える影響を合理的に算定することが困難であることから「未定」としておりました。４月～５月にかけては緊急事態宣言により、最大で９割強の260店舗余りが臨時休業となりましたが、６月初旬より、一部の空港内店舗を除き、全店が営業を再開いたしました。店舗の営業再開後の６月においては、一時的に売上が回復基調に向かったものの、７月～８月は新型コロナウイルス感染症の拡大によるイベント中止や外出自粛等が広がり、店頭売上は厳しい状況が続き、本日（10月９日）公表の「2021年２月期 第２四半期決算短信〔日本基準〕（連結）」のとおり、上半期では大幅な減収、減益となりました。　下半期におきましては、足元の状況を踏まえ、経済活動は徐々に回復の方向へ向かうとしつつも、感染症の再拡大懸念による消費への影響は、今後も一定程度は残るものと想定し、現時点において入手可能な情報や予測等をもとに、通期業績予想を算定しております。　なお、本業績予想にあたっては、感染症の急激な拡大による大規模な経済活動の停滞等は想定しておらず、実際の業績は大きく異なる可能性があります。開示すべき重要な事項が発生した場合には、速やかに開示いたします。

　　当社は、株主の皆様に対して、安定した配当を継続的に実施することを基本に、当該期及び今後の業績・財務状態や今後の事業展開等を総合的に勘案して、剰余金の配当を決定しております。しかしながら、2021年２月期の通期業績予想は大変厳しい見通しを想定しております。このような状況において、現段階の業績見通し、財務の安定性、株主の皆様への安定配当等を勘案し、期末配当予想は前期実績から10円減配の１株当たり20円（年間配当予想 20円）とさせていただきます。