<動意株・23日>(大引け)=フジクラ、ギグワークスなど
ギグワークス<2375.T>=仮想通貨関連の低位株として急速人気化。株価が低位に位置することで、値ごろ感も手伝って個人投資家などの短期筋の攻勢を誘発している。同社はIT技術者の派遣やシステム開発などを手掛けるが、世界的に生成AI市場が急成長をみせるなか、生成AIを活用したビジネス分野に踏み込んでいる。また、仮想通貨関連の一角としても存在感を示す。トランプ米大統領がビットコインなど仮想通貨を政策的に後押しする姿勢を明確に打ち出すなか、ビットコイン価格は昨年1年間で2倍以上となり、10万ドル大台に乗せ話題となった。米国株市場では仮想通貨関連株への物色意欲が旺盛で、東京市場にもその流れが波及している。ギグワークスはクシム<2345.T>の子会社と共同開発する「SNPIT」の独自トークンが昨年12月初旬から国内暗号資産取引所で取引開始となっており、25年10月期に収益への計上が期待されている。
巴川コーポレーション<3878.T>=底値圏を一気に上放れる展開。トランプ米大統領が米国での巨額のAI開発投資計画を打ち出したことを受け、前日からフジクラ<5803.T>や古河電気工業<5801.T>など光ファイバー関連が急速人気化する動きとなった。この流れを受け光関連部品などデータセンター向けで需要獲得が見込める製品を手掛けるメーカーにスポットが当たっている。巴川コーポは電子材料分野が収益の柱を担い、かつての製紙メーカーからは完全に脱却しているが、半導体実装用テープなどのほか、光学フィルムや光デバイス関連製品の製造も行う。光デバイスでは光ファイバーをコンパクトにまとめる配線部品や超柔軟性光ファイバーテープ心線「オプタクセス」などを手掛けており、データセンター関連の一角として頭角を現している。PER8倍未満でPBRは会社解散価値の半値水準である0.5倍と割安感が際立っており、3ケタ台の株価は大幅な水準訂正を期待した買いを呼び込む背景となった。
日本空港ビルデング<9706.T>=大幅高で続伸。同社は22日取引終了後、東京国際空港(羽田)の国内線旅客取扱施設利用料を4月1日から値上げすると発表。これが材料視されているようだ。大人(12歳以上)は現行の370円から450円に、子ども(3歳以上12歳未満)は180円から220円にそれぞれ変更。施設に係る固定的費用や運用経費などの変動的費用の増加が主な理由だとしている。
塩水港精糖<2112.T>=急動意。22日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を308億円から323億円(前期比2.4%増)へ、営業利益を17億円から29億円(同94.0%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想も増額しており、これらを好感した買いが膨らんでいる。主力の砂糖事業でインバウンドや観光需要の回復、夏場の猛暑を追い風に飲料ユーザー向けが好調だった影響を織り込んだ。オリゴ糖事業の販売好調も寄与する見通し。配当予想は5円から10円(前期9円)に引き上げた。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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