寿スピリッツは一時１３％安、１５年３月期業績の減額修正を嫌気 天候不順や消費低迷が響く

　 寿スピリッツ＜2222.T＞が急落。株価は一時、前日比３６２円（１３．１％）安の２３９０円まで売られている。２日の取引終了後、１５年３月期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高は２３５億円から２２８億円（前期比 ０．６％減）へ見直したほか、営業利益は２５億円から１９億４０００万円（同１７．２％減）、最終利益は１４億７０００万円から１１億５０００万円（同１０．０％減）へ減額した。
　菓子大手である同社の業績は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減や、消費の低迷などの影響を受けた。地域別では、首都圏は堅調に推移しているが、地方ではガソリン価格の高騰や夏場の天候不順による観光客の減少などが響いている。
　同社株は、訪日外国人の増加でメリットを受けるインバウンド関連株としても注目を集め、前日まで１０日続伸していただけに、この日は利益確定売りが膨らんでいる様子だ。

寿スピリッツの株価は１０時１３分現在２４６８円（▼２８４円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）