ケアネット Research Memo（4）：無借金経営で財務内容は良好

■ケアネット<2150>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
2019年12月期第2四半期末の総資産は前期末比354百万円減少の2,666百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が120百万円、受取手形及び売掛金が133百万円減少し、固定資産では主に投資その他の資産が76百万円減少した。

負債合計は前期末比167百万円減少の602百万円となった。流動負債で未払法人税等が71百万円、役員賞与引当金が42百万円減少したことによる。また、純資産合計は前期末比186百万円減少の2,064百万円となった。主にサンバイオ<4592>の株価下落を主因として、その他有価証券評価差額金が193百万円減少したことによる。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末比2.9ポイント上昇の77.2%と高水準で推移、無借金経営を継続していることから、財務内容は健全な水準が保たれていると判断される。

キャッシュ・フローの動きを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは173百万円の収入（前年同期は164百万円の収入）となった。また、投資活動によるキャッシュ・フローは154百万円の支出（同4百万円の支出）とやや支出が拡大した。これは、2019年3月にバイオベンチャーのセルジェンテック(株)、エディジーン(株)に各40百万円を出資するなど投資有価証券の取得で合計90百万円を支出したことが主因となっている。財務活動によるキャッシュ・フローは137百万円の支出（同99百万円の支出）となった。自己株式取得で73百万円（同34百万円）、配当金の支払額で63百万円（同64百万円）となっている。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲）

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