ユアテック、今期経常を一転2％増益に上方修正、配当も2円増額

　ユアテック <1934> [東証Ｐ] が1月30日大引け後(16:30)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.9％増の63.9億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の96億円→107億円(前期は105億円)に11.5％上方修正し、一転して1.9％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の67億円→78億円(前年同期は86.6億円)に16.4％増額し、減益率が22.6％減→9.9％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→30円(前期は28円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比9.7％減の34.9億円に減り、売上営業利益率は前年同期の6.3％→5.2％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期個別業績予想について、売上高につきましては、工事の進捗が当初想定していた水準を上回る見通しとなったため、前回発表予想値に比べ増加する見込みであります。　利益面につきましては、売上高の増加により営業利益が前回発表予想値に比べ増加する見込みに加え、為替の円安傾向を踏まえ為替差益を見込んだことなどにより、経常利益・当期純利益とも前回発表予想値に比べ増加する見込みであります。　また、通期連結業績予想については、通期個別業績予想の理由に加えて、在外子会社の為替差益を見込んだことから修正するものであります。

　　当社は、株主のみなさまへの利益還元を経営上重要な施策として位置付けております。　将来に向けた事業展開・成長のための内部留保とのバランスを考慮し、業績に応じ連結配当性向30％を目安に、１株当たり年間配当金24円を下回らない配当を行うことを基本方針としております。　通期連結業績予想の修正に伴い、上記基本方針のもと、年間配当予想を１株当たり28円から30円　（中間配当14円、期末配当16円）に修正いたします。（注）本資料に記載されている業績予想数値等に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいているものであり、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。