ナスダックの急落や為替の円高加速などを背景に、東京市場は売り優勢で取引を開始した。値がさ半導体株の急落や、先物市場での225先物売りなどを受けて、日経平均は下げ幅を拡大。プライム市場の6割超の銘柄は上昇したが、足元上昇ピッチを強めていた日経平均の弱さが目立ち、2021年2月26日(1202.26円安)以来となる1000円超の下げ幅となった。なお、寄付きで算出された7月限オプション特別清算指数
(SQ速報値)は41531.26円。
大引けの日経平均は前日比1033.34円安(-2.45%)の41190.68円となった。東証プライム市場の売買高は18億3255万株。売買代金は5兆2369億円。業種別では、保険業、電気機器、海運業、非鉄金属、銀行業などが下落した一方、不動産業、水産・農林業、サービス業、建設業、繊維製品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は62%、対して値下がり銘柄は34%となっている。
日経平均採用銘柄では、ナスダック大幅安を受けて、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソフトバンクグループ<9984>など半導体株が急落したほか、決算を発表したファーストリテ<9983>、セブン&アイHD<3382>もきつい下落。このほか、金利低下を受けて、T&Dホールディングス<8795>、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>など保険株の下げも目立った。
一方、金利低下を材料に住友不動産<8830>、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、東急不動産HD<3289>など不動産株が上昇したほか、積水ハウス<1928>、大和ハウス<
1925>も買われた。また、円高メリット銘柄のニトリホールディングス<9843>、ニチレイ<2871>、ニッスイ<1332>が上昇。このほか、オムロン<6645>、安川電機<6506>、オークマ<6103>が買われた。
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