東鉄工が反発、リニア関連工事で思惑

　東鉄工業<1835.T>が反発。朝方は寄り付き直後に大口の売りが出ていったん下押したが、その後押し目買いが優勢となった。「２６００円割れ水準は値ごろ感から個人投資家の買いが厚い」（市場関係者）という。ＪＲ東日本<9020.T>向けが売り上げの８割を占める鉄道建設会社で、首都直下型地震に備えた耐震補強工事需要を取り込み１６年３月期営業利益は前期比９．７％増の１０１億円見通しと好調だ。耐震補強工事の受注についてはピークアウトする一方で、「ＪＲ東海<9022.T>が鉄道運輸機構へ一部区間の建設事業を委託したことで、同社にもリニア中央新幹線向け参画の可能性が高まっている」（同）とされ、これが足もとの買いに反映されているようだ。

東鉄工の株価は１０時４０分現在２５７９円（△１９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）