日経平均は反発、円安を追い風に後場上げ幅を広げる場面も
先週末の米ハイテク株が安かったことから、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。日経平均は小安くスタートした後は下げ渋り、切り返す動き。引き続き薄商いではあったが、円安を材料に断続的な買いが先物に入ったとの観測も浮上し後場はじりじりと上げ幅を広げ、一時38900円台に乗せる場面も見られた。
大引けの日経平均は前営業日比208.18円高(+0.54%)の38804.65円となった。東証プライム市場の売買高は13億8644万株、売買代金は3兆4666億円。業種別では、輸送用機器、医薬品、倉庫・運輸関連業、銀行業、情報・通信業などが上昇した一方、ゴム製品、非鉄金属、サービス業、鉱業、電気・ガス業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は68%、対して値下がり銘柄は28%となっている。
日経平均採用銘柄では、日本ハム<2282>、大塚ホールディングス<4578>が証券会社の投資判断引き上げを材料に買われたほか、円安ドル高を材料にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など自動車株の一角もしっかり。このほか、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、塩野義製薬<4507>など製薬株も買われた。
一方、グロース市場にアルバイト仲介アプリのタイミーが上場するとのことから競争激化が嫌気されてメルカリ<4385>が売られた。住友鉱山<5713>、出光興産<5019>
など資源関連銘柄の一角が売られたほか、三越伊勢丹HD<3099>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、安川電機<6506>、大成建設<1801>、ブリヂストン<5108>などがさえない。
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