<話題の焦点>=遮熱性舗装に関心高まる、東京五輪に向け急がれる暑さ対策
多くの感動を与えてくれたリオデジャネイロ・オリンピックが終了し、現在開催中のパラリンピックでも日本選手の活躍が伝えられている。一方で、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた準備も始まっている。
こうしたなか、注目されているのが、道路の暑さ対策だ。東京オリンピックは7月24日から8月9日、パラリンピックは8月25日から9月6日に開催される予定であり、オリンピックに至っては真夏の開催となることから、特に公道で実施するマラソンや競歩などには過酷な環境となる。選手はもちろん、観客などへの影響も懸念され、熱中症などによる不測の事態も起こりかねない。
●国土交通省は年度内にも工事に着手へ
そのため、国土交通省では現在、道路の暑さ対策を検討している。今月中にも主要な対策を取りまとめ、年度内にも工事に着手する方針のようだ。
想定されているのは、特別な舗装によって、路面の温度の上昇を抑える遮熱性舗装だ。国交省の調査では、晴天時に通常の舗装に比べて4~10度ほど路面温度を下げる効果があるとしており、滑りにくさにも配慮するとしている。
日本道路建設業協会によると、遮熱性舗装を手掛けている企業は、三井住建道路<1776.T>、佐藤渡辺<1807.T>、NIPPO<1881.T>、東亜道路工業<1882.T>、前田道路<1883.T>、日本道路<1884.T>、大林道路<1896.T>、世紀東急工業<1898.T>など。また、車道アスファルト舗装の遮熱性舗装に比べて遅れていた、歩道のアスファルト舗装への遮熱について、遮熱性舗装ブロック「ランドサーマス」を手掛ける日本興業<5279.T>なども注目したい。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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