【買い】国内金先物価格連動型上場投信＜1683＞玉川博一

供給サイドの落ち込みで需給は改善。

先週ワールドカンシル（WGC)から発表された金の需給報告「ゴールドデマンズ2015FulYear」によると2015年の需給は改善されている。
□2015年10-12月期
鉱山生産高前年同期比-２％の８２４.８トン。
スクラップ前年同期比-１２％の２２７.４トン
中央銀行など公的機関の買い越し前年同期比２５％増の１６７．２トンで2015年通年では588.4トンと前年並み。
投資需要が前年同期比１５％増の１９４．６トン
宝飾需要は前年同期比１％減の６７１．４トン
テクノロジーは前年同期比７％減の８４．５トン
ETF需要は、-６８.９トン
２０１５年10-12月期計
供給　１０３７.１トン
需要　１０８０.４トン
差し引き　４３.２トンの供給不足。
（前年同期は110.1トン供給過剰、前期の7-9月期は37トン供給不足）
□２０１５年通年
供給　４２５８.３トン（前年比-１５５.６トン）
需要　４２５２.６トン（前年比-５トン）
差し引き　５.７トンの供給過剰。

NY金1200ドル割れで押目完了

前年の１５６.２トンの供給過剰から改善される見通し。鉱山生産高が前年から４５.７トン増加しましたが、鉱山会社のヘッジが前年の+１０３.６→２０１５年-２０.８トンに、スクラップが前年から７６.９トン減少となり、供給サイドが落ち込んだ。需要合計はほぼ横ばい。世界最大の金ETFのSPDR金ETF残高は今月約40トンほど増加で資金流入が続いています。先週のNY金相場は1260ドルまで値を飛ばした後、利益確定売りで今週は値を消しましたが、1200ドル割れで押目完了、金関連投信、ETFなどを買い方針で。