5日の株式相場見通し=下値模索続く、米ハイテク株安が重荷に
5日の東京株式市場は、前日に続き日経平均株価、TOPIXともに下値を探る展開となることが予想される。10月は大方の予想を大幅に上回る強調相場が続いたが、11月相場入りとともに、その反動が出るタイミングとなっている。前日に900円あまりの大幅調整を入れた日経平均だが、時価は依然としてPER換算で19倍台に位置しており、投資指標面からは割高感が拭い切れない。きょうは5万1000円近辺まで水準を切り下げる場面も想定される。前日の欧州株市場では、全体としては高安まちまちながら独DAX、仏CAC40はいずれも下落した。直接的に目立った悪材料は見当たらないものの、米株市場でハイテク株に調整圧力が顕在化しており、それを横目に買い手控えムードが強まった。米国株市場では、これまで上昇相場を主導してきたAI関連銘柄に利食い急ぎの動きが観測される状況となっている。この日はNYダウが終盤下げ渋ったとはいえ一時460ドル下落する場面があった。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は相対的に下げがきつく、一時500ポイントを超える下げで下落率は2%を上回った。前日の引け後にコンセンサスを上回る好決算を発表したビッグデータ分析のパランティアテクノロジーズ<PLTR>が10%強の急落となり、これが投資家のセンチメントを冷やす格好となっている。空売りファンドとして知られるサイオン・アセット・マネジメントがエヌビディア<NVDA>とパランティアのプットオプションを新規取得したことが分かり、これも警戒感を強める背景となった。また、米株市場の見通しに関してゴールドマン<GS>とモルガン・スタンレー<MS>のCEOがともに10%以上調整する可能性に言及したと伝わったことも嫌気された。東京市場では米株市場が足もと変調をきたしていることを受け、前日に続き向かい風が強い。円高含みの為替動向や米株価指数先物の値動きにも影響を受けそうだ。
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比251ドル44セント安の4万7085ドル24セントと続落。ナスダック総合株価指数は同486.09ポイント安の2万3348.63だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(9月18~19日開催分)、10月のマネタリーベース、10月の財政資金対民間収支など。国内主要企業の決算発表ではトヨタ自動車<7203.T>が予定されており、投資家の注目度が高い。海外では10月のレーティングドッグ中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、10月のADP全米雇用リポート、10月の米ISM非製造業景況感指数など。インド市場は休場。
出所:MINKABU PRESS
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比251ドル44セント安の4万7085ドル24セントと続落。ナスダック総合株価指数は同486.09ポイント安の2万3348.63だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(9月18~19日開催分)、10月のマネタリーベース、10月の財政資金対民間収支など。国内主要企業の決算発表ではトヨタ自動車<7203.T>が予定されており、投資家の注目度が高い。海外では10月のレーティングドッグ中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、10月のADP全米雇用リポート、10月の米ISM非製造業景況感指数など。インド市場は休場。
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