30日の株式相場見通し=反落、米関税を巡る不透明感拭えず利食い優勢に
30日の東京株式市場は利益確定売りが優勢となり、日経平均株価は反落する公算が大きい。日経平均は前日に710円高と急伸をみせており、直近5営業日で1400円を超える上昇を示したが、きょうはその反動が出そうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、ドイツの主要株価指数であるDAXが続落したほか、仏CAC40や英FTSE100なども軟調だった。トランプ米政権が打ち出す関税に米国の国際貿易裁判所が一部差し止めの決定を下したことを好感し、朝方は軒並み高く始まったものの買いは続かなかった。米国株市場でもNYダウが方向感のはっきりしない展開となった。結局高く引けたものの取引時間中に270ドル程度下落する場面もあり、投資家の気迷いムードが反映された。トランプ政権は即日控訴したが、29日午後には連邦巡回控訴裁判所が国際貿易裁判所の差し止め命令を一時停止する判断を下すなど混乱した状態にある。トランプ関税に関する不透明感は拭えず、ダウは再び上値の重さが意識されている。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数については、好決算を発表したエヌビディア<NVDA>が3.2%高に買われたこともあり、おおむねプラス圏で推移したものの、寄り付きにこの日の高値をつける“寄り天”状態となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発はしたが上げ幅は限定的だった。きょうの東京市場でも、トランプ関税が法廷闘争の様相をみせていることもあって、ひとまずポジション調整の売りが避けられそうもない。週末要因に加え、足もと外国為替市場で再びドル安・円高方向に振れていることで、輸出主力株を中心に軟調な動きを示す銘柄が多くなりそうだ。
29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比117ドル03セント高の4万2215ドル73セントと反発。ナスダック総合株価指数は同74.93ポイント高の1万9175.87だった。
日程面では、きょうは4月の有効求人倍率、4月の失業率、5月の都区部消費者物価指数(CPI)、4月の鉱工業生産速報値、4月の商業動態統計、4月の自動車輸出実績、4月の住宅着工統計など。海外では1~3月期と2024年度のインド国内総生産(GDP)速報値、4月の米個人所得・消費支出、PCEデフレーター、5月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、5月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)など。なお、台湾とインドネシア市場は休場。
出所:MINKABU PRESS
29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比117ドル03セント高の4万2215ドル73セントと反発。ナスダック総合株価指数は同74.93ポイント高の1万9175.87だった。
日程面では、きょうは4月の有効求人倍率、4月の失業率、5月の都区部消費者物価指数(CPI)、4月の鉱工業生産速報値、4月の商業動態統計、4月の自動車輸出実績、4月の住宅着工統計など。海外では1~3月期と2024年度のインド国内総生産(GDP)速報値、4月の米個人所得・消費支出、PCEデフレーター、5月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、5月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)など。なお、台湾とインドネシア市場は休場。
出所:MINKABU PRESS
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