１６日の株式相場見通し＝米半導体株の急落を嫌気し売り先行のスタート

　１６日の東京株式市場は、米中貿易摩擦への懸念緩和期待から前日の米株式市場でＮＹダウ平均株価が上昇したことはプラス材料となるものの、米国の半導体関連企業の決算や業績見通しが予想を下回り時間外取引で急落したことを受けて、全般は売り優勢のスタートとなりそうだ。１６日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１３円５０銭台での推移となっている。

　１５日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２０８．７７ドル高の２万５２８９．２７ドルと５日ぶりに反発した。米中貿易摩擦の緩和期待が膨らみ米株式市場は堅調。ナスダック指数も上昇した。アップルやアマゾン・ドット・コム、アルファベット（グーグル）など主力ＩＴ関連株が上昇。キャタピラーやスリーエムなど資本財株も高い。ＪＰモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株も上昇した。半面、ウォルマートは決算発表を受け下落したほか、ホーム・デポやナイキ、マクドナルドが安い。ナスダック総合株価指数は、同１２２．６３９ポイント高の７２５９．０３２と反発した。

　日程面では、米国で１０月の鉱工業生産・設備稼働率（日本時間午後１１時１５分）が発表される。

出所：minkabuPRESS