２７日の株式相場見通し＝短期急騰への警戒感から利益確定売り先行

　２７日の東京株式市場は、日経平均株価がきのうまでの４日続伸で、合計８５８円高と短期間に急上昇していることへの警戒感から、利益確定売りが先行する一服商状となりそうだ。２７日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１１円１０銭台での推移と、円安・ドル高の流れが一服状態にある。

　２６日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２１．０３ドル安の２万９７５．０９ドルと反落した。ムニューシン財務長官とコーン国家経済会議（ＮＥＣ）委員長が２６日、連邦法人税率の３５％から１５％への引き下げを主要な内容とする税制改革案を発表したものの、ほぼ事前の予想通りとの受けとめが広がり、市場の反応は冷静なものとなった。ナスダック総合株価指数は、前日比０．２６６ポイント安の６０２５．２２６と反落した。

　日程面では、安倍晋三首相がロシア、英国を訪問（３０日まで）、黒田日銀総裁会見、４月の展望リポートに注目。海外では、欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会およびドラギ総裁会見、米３月の耐久財受注が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）