【井川純一の今夜も兜町で一杯】燃える新興市場

　２月２４日（金曜日）の日経平均株価は８７円９２銭安の１万９２８３円５４銭と３日続落。今日も為替が一時１１２円台後半の推移と円高方向に振れたことを嫌気、ただ積極的に売ってくるわけでもなく方向感なき相場。ここ、繰り返しているように材料難の東京市場、為替動向横睨みの展開が続きます。
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　改めて言うが材料難は継続、攻め口が見つからない。ただ、腕自慢の投資家たちはマザーズなど新興市場に参戦、値動きの荒さも手伝って猛者たちがしのぎを削っているようだ。燃える新興市場に注目が集まっている。

　前述のマザーズ市場では、ジーエヌアイグループ<2160.T>、ユナイテッド＆コレクティブ<3557.T>、カナミックネットワーク<3939.T>、レノバ<9519.T>がストップ高。海帆<3133.T>、サイバーステップ<3810.T>、モバイルファクトリー<3912.T>、中村超硬<6166.T>は一時ストップ高と値を飛ばしている。こうしたことからも個人投資家の物色意欲は健在といえるわけで、“なにかが出れば”主力株を中心とした銘柄も息を吹き返す可能性はある。春爛漫の季節はもうすぐやって来る……はずなのよねぇ。

　さて、注目のプレミアムフライデー関連だが、反応薄と言おうか材料出尽くしと言おうか、正直パッとしない。まあねぇ、今後のお手並み拝見といったところかね。

　昨夜は、家人に用事を頼まれ早々に退社。と言っても午後５時過ぎなのだが、同僚に「プレミアムサーズデーかよ」と罵声を背に受けながら社を出た。繁華街を通ると、店内が丸見えの居酒屋に差し掛かった。ふと覗くと客の笑顔が目に入ってきた。仲間たちと語らい、楽しそうな光景だった。

　ふと最近はあっていない友人の言葉を思い出した。「人の笑顔を見ていると、それだけで幸せだ」といって、タバコをふかす彼の横顔は、なぜか寂しげだったなぁ。当時は、「な～にを言ってやがる」といった感じだったが、年を重ね、その言葉に共感するようになってきた。

　今日は初の“特別な日”となるプレミアムフライデー、街が笑顔で溢れることを願いたい。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）