【井川純一の今夜も兜町で一杯】始まりそうな、悲喜こもごものシマ詣で

　２月６日（月曜日）の日経平均株価は５８円５１銭高の１万８９７６円７１銭と続伸。今日は、前週末にＮＹダウが大幅高となったことを受けて買い優勢でスタート。まあ、１月の米雇用統計の好調を受け、米経済に対する安心感が広がった…といった感じですかね。ただ、依然としてと言いますか、当分と言えばいのか分かりませんが、トランプ大統領の保護主義的な政策に対する警戒感のおかげで、１ドル＝１１２円台前半まで円高が進行、おかげで上値も重いのよね。ほんとにもう、ええ加減にしてや。ちなみに、当方関西人ではありません。雪国・新潟県人です
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　知人の経営する会社が、茅場町に移転するという。茅場町は東証のある兜町と隣接している。兜町には同町名がついた駅はなく、茅場町駅が金融街の入り口と言ってもよいかもしれない。ただ、そこは天下の東京だから、ちょっと歩けば兜町周辺には、いくらでも地下鉄の駅が存在している。

　バブル経済崩壊以降、知り合いの多くの会社が兜町周辺から去っていった。まぁ、長期景気低迷云々というよりも、ネットの発達で「特段、兜町でなくともよくなった」（知人の証券関係者）というのが実のところだろうか。

　そんななかでの“本丸復帰”の連絡は、嬉しいものがある。その茅場町に移転してくる連中は、もともと当方の飲み仲間で、これでシマに行く機会が増えそうだが、杯を交す機会が増えそうで怖さもある。意思が弱いだけに、誘われればホイホイどこにでもついて行ってしまう性格上、またまた反省する機会が増えそうだからだ。茅場町の隣駅、門前仲町には行きつけの飲み屋がごまんとあるし、まったくもって困ったものだ。

　平和不動産<8803.T>主導で進められる兜町再開発、そろり発進の気配も漂う。変わりゆく街の景色を肴に、シマでの“ちょっと一杯”が増えそう。シマ詣での機会が増えるのは嬉しいことだけれど、女房殿の怒りの形相を思い浮かべると尻込みもする。なんだか、悲喜こもごも「今夜も兜町で一杯」となりそうなのである。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）