２５日の株式相場見通し＝米株式市場の上昇を好感し買い先行

　２５日の東京株式市場は、きのうまでの２日続落で日経平均株価が約３５０円幅下落したことへの反動もあり、自律反発の買いが先行することになりそうだ。また、前日の米株式市場が上昇していることに加え、外国為替市場での円安・ドル高進行も買い支援材料となりそうだ。２５日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１３円９０銭台での推移となっている。

　２４日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比１１２．８６ドル高の１万９９１２．７１ドルと反発し、１１日以来約２週間ぶりの高値水準となった。本格化している１６年１０～１２月期の決算発表に伴い、好業績銘柄への買いが全般相場を牽引するかたちとなった。また、トランプ大統領が、オバマ政権時に認可されなかった原油パイプライン建設工事を推進する大統領令に署名したことで、インフラ投資拡大への期待感から関連銘柄への物色も広がった。ナスダック総合株価指数は、前日比４８．０１４ポイント高の５６００．９５７と反発し、１３日につけた過去最高値を更新した。

　日程面では、１２月の貿易統計速報、１２月の外食売上高、２３日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、韓国１０～１２月期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値、台湾１０～１２月期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）