【井川純一の今夜も兜町で一杯】ああ、やっぱり「小諸そば」だよなぁ

　今日１１月２８日（月曜日）の日経平均株価は、２４円３３銭安の１万８３５６円８９銭と８日ぶりに小反落。為替が取引時間中に一気に円高進行、１１１円台に突入すると売りがかさみましたが、下値には買いも厚く終盤にかけ下げ幅縮小の展開です。円高進行、されど１ドル＝１１１円台、なにが円高で円安なのか、正直なところ分からなくなります。
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　今日の昼食は、小諸そばでとる。当方、この店のたぬきそばが好物で、かつて兜町近辺で勤務していた際には、日課の如く通った。そうそう、読者諸氏のなかには「小諸そば」をご存知でない方も多いはず。ほぼ東京の中心部でしか展開していないチェーンの立ち食いそば店（椅子席もありますが）で、地方の人は知らなくて当然だ。同社のホームページによれば、中央区２６店、千代田区に２２店、港区に１６店、文京区３店、渋谷区３店、品川区２店、新宿区４店、豊島区１店、台東区２店、足立区１店、そして埼玉県で２店舗展開しているという。

　と、まぁ詳しく述べたが、この店を運営する企業が上場しているわけでもなく、大した意味はない。ただただ、ここのそばが好きと言いたいのである。味は、醤油の味が心地よく、すっきりしていて、そばの香りを引き立てる。まぁ、味音痴の当方故に、表現力が乏しく申し訳ないのだが、簡便に言えば「旨い」のである。そして、兜町の連中は、なぜか小諸そばが好きだ。当然、異論・反論はあろうが、少なくとも僕をはじめ、知り合いの証券記者、証券マン、投資家まで多くのシマの住人（兜町に住んでいるわけではない）が小諸の味を愛している……はずだ。

　ふと、思ったのだが、丸亀製麺のトリドールホールディングス<3397.T>、そして現在は吉野家ホールディングス<9861.T>の傘下に入っている「はなまるうどん」など、うどんチェーンは上場企業があるのに、当方の認識する限り “そばがメーンの企業”はないような気がする。もちろん、そばを扱っている店を傘下に持つ上場企業はあるだろうが……メーン事業となると、取りあえず認識していない。なんでだか不思議でならないのであるが、まぁ、世のなか分からないことなんか幾らでもあるわけで、気にしても仕方がない。

　先日も、八丁堀に所要があって出かけた際に、わざわざ茅場町駅で下車し小諸そばに寄った。茅場町と兜町は隣接しており、東証までも徒歩５分程度だろうか。茅場町店は地下鉄の駅を地上に出てすぐの永代通り沿いある。ここに来ると、昔は先輩に出くわすことも多々あった。“出くわす”と言うのもなんだが、そりゃ僕だって苦手な人間は当然いる。そんな苦手な人たちも、いつしかシマを去って行った。兜町再開発が計画されるなか、１０年も経てばこの街も大きく変わりそう。酔生夢死の如き人生、そろり、僕もシマの景色からおさらばの時期が近づいている。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）