「来週のFOMCでFRBの正体が分かる」
注目の12月限SQは、18943.54円。寄り付き前に意図的、機械的な売り注文が出て、予想外の低さとなった。これが“幻のSQ”となり、短期的な強い下値支持線を形成。その後の上昇へとつながっている。
しかし、上方の窓上限に到達してからは、一進一退の展開。窓の引き寄せる力が消滅し、株価が伸び悩む形となった。チャート的には上方の窓を完全に埋めており、強い達成感が台頭。軸が下向きならば、これ以上の上昇は難しくなる。いよいよ下方の2つの窓に向けて本格的に動き出すことになりそうだ。
もちろん来週の最大の焦点は、米FOMCである。日本時間の17日(木)の明け方には結果が発表されており、ここで利上げの有無が確定することになる。FRBは市場コンセンサス通りに利上げに踏み切るのか、それとも難癖をつけて利上げを回避するのか――そのへんを見極めることになる。仮に利上げが実施されたとしても、それはすでに織り込み済みの材料。相場の波乱があるとしたら、利上げが見送られたときだ。本来なら利上げ見送りは株価にとってプラス材料。しかし、市場に動揺が走ることになれば、投資家はリスク回避の動きを強める公算が大きい。円高・株安で反応すると思われる。
いずれにせよ、この結果でFRBの正体、本心が分かることになり、我々は相場の方向性を確信的に掴むことができるだろう。もし、本当に利上げを実施するのであれば、それは“FRBの自爆行為”と認識。最悪、ドル消滅・米国債デフォルトもありうると考えたい。売り方にとって一世一代の資産形成チャンスとなる。