<9081>神奈川中央交通
小田急系の路線バス大手。
10月30日に発表のあった中間決算では、前年同期比で、売上高4%、営業利益26%、経常利益23%、純利益32%と非常に堅調な内容とないました。不動産や分譲、賃貸が好調で、円安による訪日外客数増加に伴う需要増で、自動車販売事業における商用車の新車販売が好調に推移。年々訪日外客数は増加傾向にありますので、業績面は中期的に堅調に推移して行くと推察されます。
また、通期予想に対する進捗率は、売上高50%、営業利益72%、経常利益73%、純利益83%と営業利益、経常利益、純利益に関しては進捗率が高いことから上方修正期待が持てます。
指標を見てみますとPER11.72倍、PBR0.99倍となっており、10月末時点で東証一部の陸運業の平均値はPER21.6倍、PBR1.6倍となりますので、同銘柄の株価は非常に割安水準であると言えるでしょう。
チャートを見てみますと、8月の市場全体の急落を受けて同銘柄の株価も急落しましたが、8月25日に底を打ってからはすぐに買い戻され、9月の下落で再び下げたものの、再度年初来高値を更新してきています。
チャート上は高値圏とはなっていますが、依然、割安水準であることは確かであり、業績面でも中期的に堅調に推移していくと思われますし、上方修正期待もあるので、今後も堅調な上昇基調が続くものと思われます。