明日の東京株式市場見通し
市場の注目度が高かった中国7~9月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比6.9%増と、市場予想の6.8%増をわずかに上回り、一時日経平均株価は前週末比でプラス圏に浮上する場面があった。しかし、上値を追う勢いは見られず、上海総合指数が下げに転じると、日経平均も下げが加速する主体性のない推移となった。
市場関係者からは「主力銘柄の多くが極端な買い控えムードのなか、小口の売りで値を消す状態となっていた」との見方が出ていた。東証1部の売買代金は、1兆9952億円と8月17日以来約2カ月ぶりに2兆円を割り込んだことにも、上値の重さが表れている。
19日の東京株式市場は、中国の経済指標を横にらみに買いが手控えられる展開となった。日経平均株価は前週末比160円57銭安の1万8131円23銭と3日ぶり反落した。